森の文学館 ─緑の記憶の物語
豊かな恵みに満ちた森は、時に別世界への通路や魔術的な結界となる。宮崎駿、古井由吉、佐藤さとる、多和田葉子……日常を離れて楽しむ38編。
湿り気と静寂と豊かな恵みが満ちる森は、日常を超える別世界への通路だ。人の心の奥にある根源的な存在としての森を語る宮崎駿、森に住む不思議な存在の物語を紡ぐ佐藤さとるや倉本聰、都会の中に森を幻視する稲葉真弓、森林の果てに赤岳の絶壁を見出した亀井勝一郎など、森という魅惑のトポスで生まれた珠玉の37篇がこの1冊に。文学の森を巡って、あなたの物語を探してみませんか。
1 深い迷路の奥で
2 森の音に耳を澄ます
3 森で迎える死と祈り
4 ウィーンの森、ラインの森
5 高原/別荘/ふくろう
6 森林限界とアルピニズム
7 アルプスの少女と山ふところ
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