理不尽な進化 増補新版 ─遺伝子と運のあいだ

吉川 浩満

進化論の面白さはどこにあるのか? 科学者の論争を整理し、俗説を覆し、進化論の核心をしめす。科学と人文知を切り結ぶ現代の名著。解説 養老孟司

理不尽な進化 増補新版 ─遺伝子と運のあいだ
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0145
  • 整理番号:よ-31-1
  • 刊行日: 2021/04/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:496
  • ISBN:978-4-480-43739-6
  • JANコード:9784480437396
吉川 浩満
吉川 浩満

ヨシカワ ヒロミツ

吉川 浩満(ヨシカワ ヒロミツ):1972年鳥取県米子市生まれ。文筆家、編集者。慶應義塾大学総合政策学部卒業。書評サイトおよびYoutubeチャンネル「哲学の劇場」を山本貴光とともに共同主宰している。おもな著書に『哲学の門前』(紀伊國屋書店)、『理不尽な進化 増補新版』(ちくま文庫)、山本との共著に『人文的、あまりに人文的な』(本の雑誌社)、『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(筑摩書房)、『脳がわかれば心がわかるか』(太田出版)がある。

この本の内容

生物種の99.9パーセントが絶滅する。生物の歴史はずいぶんと「理不尽」な遍歴をたどってきた。本書は、絶滅という観点から生物の歴史を眺め、俗説が人びとを魅了する構造を理解することで、進化論の本当のおもしろさを読者に差し出す。アートとサイエンスを全方位的に見渡し、かつ両者をあざやかにむすぶ、現代の名著がついに文庫化。

この本の目次

序章 進化論の時代(進化論的世界像―進化論という万能酸
みんな何処へ行った?―種は冷たい土の中に
絶滅の相の下に―敗者の生命史
用語について―若干の注意点)
第1章 絶滅のシナリオ(絶滅率九九・九パーセント
遺伝子か運か
絶滅の類型学
理不尽な絶滅の重要性)
第2章 適者生存とはなにか(誤解を理解する
模範解答と哲学的困惑
お守りとしての進化論
ダーウィン革命とはなんだったか)
第3章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるか(素人の誤解から専門家の紛糾へ
グールドの適応主義批判―なぜなぜ物語はいらない
ドーキンスの反論―なぜなぜ物語こそ必要だ
デネットの追い討ち―むしろそれ以外になにが?
論争の判定)
終章 理不尽にたいする態度(グールドの地獄めぐり
歴史の独立宣言
説明と理解
理不尽にたいする態度
私たちの「人間」をどうするか)
文庫版付録 パンとゲシュタポ

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