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- 定価
-
1,650
円(10%税込)
- ISBN
-
978-4-480-51048-8
- Cコード
-
0120
- 整理番号
-
ミ
-26-1
-
2021/05/10
- 判型
-
文庫判
- ページ数
-
528
頁
- 解説
-
川北 稔
内容紹介
われわれが生きている社会や文化は、どのようにして形成されてきたのだろうか。その問いに砂糖を素材にして明確に答えたのが本書だ。世界中の人々にとってなくてはならないものとなった砂糖は、世界最初期の工場生産物として生産され、その収益が産業革命を引き起こす大きな要因となり、かつまた労働者の栄養源ともなって工業化を支えた。それと同時に人々の嗜好はこの甘さによって大きく変わり、社会も劇的に変わっていく。しかしその一方で砂糖生産国は、世界商品となった砂糖に隷従する道を運命づけられることになる。モノを通して世界史を語る先駆けとなった世界的名著を、ついに文庫化。
目次
第1章:食物・社会性・砂糖
主食=中心と薬味=周辺/ヒトは甘党か
第2章:生産
砂糖はコーランに従う/新世界の先駆者スペイン/イギリスの「砂糖諸島」/早咲きの工業化―プランテーション/プランテーション・世界システム・資本主義/砂糖と自由貿易
第3章:消費
砂糖の用途/特権階級の香料/ステイタスの象徴―砂糖デコレーション/砂糖をきらさない薬屋/茶と砂糖/労働者の甘いデザート(「スウィート」)の成立/イギリス人の虫歯とアルコール「/ハイ・ティー」から「中休み(ティー・ブレイク)」へ
第4章:権力
消費の拡大と権力/砂糖をめぐる諸勢力/生活の変化、あるいは工業化
第5章:食べることと生きること
現代社会の消費とアイデンティティ
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき:民衆の生活と世界システム?歴史の手法
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