なめらかな社会とその敵 ─PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

鈴木 健

近代の根本的なバージョンアップを構想した野心的試論、ついに文庫化! 複雑な世界をそのままで生きるための方途とは何か。本書は今こそ新しい。

なめらかな社会とその敵 ─PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0130
  • 整理番号:ス-28-1
  • 刊行日: 2022/10/11
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:448
  • ISBN:978-4-480-51120-1
  • JANコード:9784480511201
鈴木 健
鈴木 健

スズキ ケン

鈴木 健(すずき けん):1975年長野県生まれ。1998年慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は複雑系科学、自然哲学。東京財団仮想制度研究所フェローを経て、現在、東京大学特任研究員、スマートニュース株式会社代表取締役会長兼社長。著訳書に『NAM生成』(共著、太田出版)、『進化経済学のフロンティア』(共著、日本評論社)、『現れる存在』(共訳、ハヤカワ文庫NF)など。(写真撮影:新津保建秀)

この本の内容

来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化!この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か―。これが本書の中心にある問いだ。生命の起源から説き起こし、膜と核の問題が社会制度と地続きであることが、最初に示される。社会の“なめらかさ”とは、膜の機能を弱め、諸物が連続的なつながりをなすネットワークへと開いていくことにほかならない。それは、情報技術の支援の下、貨幣・投票・法・軍事というコアシステムの変革によって実現される。近代のメジャーバージョンアップだ。巻末には、原著刊行後に顕在化した問題を俯瞰する新論考を付し、本書の現代性と可能性をあらためて照射する。

この本の目次

第1部 なめらかな社会(生命から社会へ
なめらかな社会)
第2部 伝播投資貨幣PICSY(価値が伝播する貨幣
PICSYのモデル
PICSY、その可能性と射程)
第3部 分人民主主義Divicracy(個人民主主義から分人民主主義へ
伝播委任投票システム)
第4部 自然知性(計算と知性
パラレルワールドを生きること)
第5部 法と軍事(構成的社会契約論

生態系としての社会へ)

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