初等整数論
整数論には数学教育の柱となる「構造」や「帰納と演繹」といった基本的な考え方が示されている。「楽しさ」を第一に考えた入門書。解説 黒川信重
「やさしい整数のなかには思いがけないほど深く、ほとんど神秘的といってよいほど美しい様々な法則が潜んでいる」(本書「はしがき」より)。整数論には「帰納と演繹」、「構造」といった数学の柱となるような重要な概念や未解決の問題が含まれ、いちど知ったら忘れることがないくらい、鮮やかな印象を与えると著者は説く。数学を実用主義的観点から解き放し、「おもしろさ」、「楽しさ」を不可欠の要素として見直した出色の入門書。『微分と積分』と並ぶ主著。文庫版付録として「数学教育の2つの柱」を収録。
第1章 整数の基本性質
第2章 約数と倍数
第3章 いろいろの関数
第4章 合同式
第5章 群、環、体
第6章 連分数
付録
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