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ちくまプリマー新書

死刑について私たちが知っておくべきこと

賛成派も反対派も「思い込み」で語る前に

賛成派も反対派も「思い込み」で語る前に――日本の死刑制度とその運用にはどのような問題があるのか、維持するのならどうあるべきか、考えるための土台を示す。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68522-3

Cコード

0232

整理番号

491

2025/05/07

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

賛成派も反対派も「思い込み」で語る前に――

・犯罪抑止力はあるともないとも言えない
・「国民世論の多くが賛成」の根拠には問題がある
・「絞首刑は残虐か」の検証は70年以上行われていない
・政府は執行の具体的な情報を公開していない

死刑制度に「なんとなく」で賛成または反対していませんか。
冤罪があれば取り返しのつかない「究極の刑罰」にもかかわらず
その実態は知られておらず、十分な議論もなされていない。
日本の死刑制度とその運用にはどのような問題があるのか、
維持するのならどうあるべきか、考えるための材料を示す。

目次

第1章 死刑はどのように運用されている?
第2章 刑事政策の暗黒時代とその後
第3章 被害者を支援するとはどういうことか
第4章 死刑存置派と死刑廃止派の水掛け論
第5章 日本の市民は本当に死刑を望んでいるのか
第6章 「死刑は残虐な刑罰か」の過去・現在・未来
第7章 アメリカが死刑を維持するためにとった7つの観点
第8章 死刑存廃論のミニマリズム

著作者プロフィール

丸山泰弘

( まるやま・やすひろ )

丸山 泰弘(まるやま・やすひろ):立正大学法学部教授。博士(法学)。専門は刑事政策・犯罪学。日本犯罪社会学会理事、日本司法福祉学会理事。2017年にロンドン大学バークベック校・犯罪政策研究所客員研究員、2018年から2020年にカリフォルニア大学バークレー校・法と社会研究センター客員研究員。著書に『刑事司法における薬物依存治療プログラムの意義――「回復」をめぐる権利と義務』(日本評論社)などがある。

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