ミシェル・フーコー講義集成 6 社会は防衛しなければならない ─コレージュ・ド・フランス講義1975─1976年度
<生政治>とファシズム、戦争と国家。
フーコー権力論の転回点をなす
系譜学的試み
ナチズムとスターリニズムを経た今日において権力とは何か。〈戦争〉を国家の母胎と見る歴史家の説を検証し、生政治の系譜学を指向する、フーコー権力論の一大転回点。
20世紀最大の思想家ミシェル・フーコーの、“知”のエスタブリッシュメントの頂点に立つコレージュ・ド・フランスにおける講義(講座名;思考諸体系の歴史)の貴重な記録。1971年から死の直前の84年6月までの伝説的な講義では、壮大な思考の全容が各年度の尖鋭なテーマに沿ってスリリングに明かされてゆく。
講義とはなにか?
従属化された知
闘争についての歴史的知、系譜学と学的言説
系譜学の争点としての権力
権力についての法的理解と経済的理解
抑圧としての権力、戦争としての権力
クラウゼヴィッツの箴言の逆転
戦争と権力
哲学、および権力の限界
司法と王権〔ほか〕
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