風車通信

柴田 翔

昭和とはどんな時代だったのか。映画や芝居、読書の話題を通して、内外の様々な現象を観測して、文明史的転換点にたつ日本の現在に接近する好エッセイ。

風車通信
  • シリーズ:単行本
  • 1,431円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1990/09/26
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六変判
  • ページ数:176
  • ISBN:4-480-82285-2
  • JANコード:9784480822857
柴田 翔
柴田 翔

シバタ ショウ

1935年生まれ。作家、ドイツ文学研究者。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1964年に『されどわれらが日々――』で第51回芥川賞を受賞。以後も作家活動の傍ら、東京都立大学、東京大学文学部でゲーテを中心にドイツ文学を教える。1995年から10年間、共立女子大学文芸学部教授として、演習「詩を読む」などの授業を担当した。著書に『贈る言葉』、『突然にシーリアス』、『記憶の街角 遇った人々』(筑摩書房)、『詩に映るゲーテの生涯』(丸善ライブラリー)、『詩への道しるべ』(ちくまプリマー新書)、訳書に『ファウスト』(講談社文芸文庫)などがある。

この本の内容

映画や芝居、読書の話題を通して、また内外の様々な現象を観測して、文明史的転換点にたつ日本の現在にしなやかに接近する好エッセイ。

この本の目次

階層固定化の進行―戦後日本の終わり
批評の衰弱―『ラスト・エンペラー』異見
あちらのやり方―ロンドン大学日本語学科
国境線の流動化と柔らかな主権―北方領土とソ連民族問題
雷雨の予告―19世紀のロシアの人生の形
われら昭和の逸民―無思想の仕合せ
「優しさ」と「暴力性」―村上春樹『ノルウェイの森』
日常のなかの文化摩擦―韓国映画寸見
転形期の政治家―韓国の激動
明確な原理と具体的政策を―土井社会党に
逆ワイロの不思議―リクルート事件観察
死者たちの優しさと偽り―映画ヴィデオ『異人たちとの夏』
歴史という自然―映画『芙蓉鎮』
共通言語と日本なまり―天安門事件をめぐって
土井イメジの実体化を―参院選社会党勝利のあとで
近代主義と自然必然性―連続幼女誘拐殺人事件
雨後タケ劇団と懐かしさのアウラ―つかこうへい『幕末純情伝』
補遺(90年代を前にして―『現代の理論』休刊に
新デタントと日本の史路変更―1988年自家用世界地図の試み)

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