『骰子一擲』は、来るべき書物である。マラルメ論に収斂する全26章、現代フランスの代表的批評家の、『文学空間』と並ぶ主著、20年ぶりの改訳新版。

来るべき書物
  • シリーズ:単行本
  • 7,150円(税込)
  • Cコード:0098
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1989/05/31
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5判
  • ページ数:402
  • ISBN:4-480-83598-9
  • JANコード:9784480835987
モーリス・ブランショ
モーリス・ブランショ

ブランショ,モーリス

1907年─2003年。20世紀フランス最大の作家・批評家。両大戦間期、非順応的な右派の若手の論客として知られる。その傍ら小説を書き始め、戦中には思想的立場を転換し、レヴィナス、バタイユらと親交を深めながら、文学のみならず哲学・思想にも関わる評論を書くようになる。戦後は創作とともに、文学・芸術の根本的、本質的諸問題に関わる評論を数多く発表。また、アルジェリア独立戦争および68年5月「革命」に際しては、鋭く体制を批判する発言と活動を行い、その後も拒否の精神を示し続けた。小説作品に『謎の男トマ』『死の宣告』『望みのときに』『私の死の瞬間』、評論に『踏み外し』『文学空間』『来るべき書物』『終わりなき対話』『友愛』『明かしえぬ共同体』など、いずれも現代文学・現代思想を語る際に欠かせない著作を遺した。

粟津 則雄
粟津 則雄

アワヅ ノリオ

1927年愛知県生まれ。フランス文学者、文芸評論家、詩人。日本芸術院会員。『カフカ論』『踏みはずし』など、ブランショ作品の翻訳をはじめ文学・芸術分野に多くの仕事がある。

この本の内容

作品とは、作品に対する期待である。この期待のなかにのみ、言語という本来的空間を手段とし場所とする非人称的な注意が集中するのだ。『骰子一擲』は、来るべき書物である。―マラルメ論に収斂する全26章、モーリス・ブランショの主著、20年ぶりの改訳新版。

この本の目次

1 セイレーンの歌(想像的なものとの出会い
プルーストの経験)
2 文学的な問い(「幸福に世を終えられそうもない」
アルトー ほか)
3 未来なき芸術について(極限において
ブロッホ ほか)
4 文学はどこへ行くか?(文学の消滅
ゼロ地点の探究 ほか)

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