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単行本

総力戦研究所の真実

——歴史の法廷に立つNHK

総力戦研究所所長・飯村穣を卑劣な人間として描いた史実歪曲ドラマはなぜ作られたのか。NHKと映画監督の制作姿勢を告発し、研究所の机上演習の真の姿に迫る。

定価

3,080

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86139-9

Cコード

0021

整理番号

2026/06/08

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

史実歪曲ドラマは
こうしてつくられた
初代総力戦研究所長・飯村穣を
卑劣な人間として描いたNHKと映画監督・石井裕也。
その製作姿勢を告発し
「戦争シミュレーション」の真の姿に迫る。

NHKの番組で「祖父の名誉が傷つけられた」として、元外交官の飯村豊が、NHKや映画監督、制作会社などを相手取り損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。2025年8月16・17日に「NHKスペシャル 戦後80年番組」として「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦」が放送され、総力戦研究所の所長が、飯村豊の祖父で実際の所長であった飯村穣陸軍中将とは全く異なる、卑劣な人間として描かれていたからだ。なぜこのようなことが起きたのか。それは、現実の総力戦研究所で行われてきたことを学ばず、目先の利益のためにはフィクションの衣を被れば史実を歪曲し、実在の人物を品性下劣に描いても良いと考えたからだ。総力戦研究所の「机上演習」がいかなるものだったのか。最新の研究も交えつつ、その実態に迫る。

目次

まえがき

Ⅰ 事件はなぜ起きたか
第1章 止められなかった史実歪曲ドラマ
1 発端
2 NHKとの事前協議
3 放送を見て、さらに憤慨
4 逃げるNHK
5 反撃のための第一歩

第2章 NHKとの闘い
1 より多くの人々へ呼びかけるために
2 ドラマ制作の内幕とBPOの見解
3 ついに法的手段に訴える
4 対NHK提訴記者会見
5 第一回口頭弁論

Ⅱ 総力戦研究所とは何だったのか?
第3章 総力戦研究所長・飯村穣の実像
1 二つの総力戦研究所
2 初代総力戦研究所長・飯村穣とはどのような人物であったか
3 戦中・戦後の飯村穣の動向
4 祖父の横顔

第4章 本当の総力戦研究所
1 総力戦研究所の実態とは
2 初代所長・飯村穣をめぐって
3 総力戦研究所のシミュレーションの実際
4 NHKは責任逃れのため、雲隠れをしようとしている

Ⅲ 最新研究と資料から見る総力戦研究所
特別寄稿 調査研究機関としての総力戦研究所 中村 陵
はじめに/1 総力戦研究所設立の目的と設立趣旨/2 総力戦研究所における総力戦研究の分析視角/3 戦争指導機構への批判とその改善策/4 総力戦研究所が示すアメリカの国力判断/おわりに――会報にみる「克服」したセクショナリズム

資料1 皇国総力戦指導機構ニ関スル研究(概案)
資料2 戦争術に関する講話案 飯村 穣

あとがき

著作者プロフィール

飯村豊

( いいむら・ゆたか )

飯村 豊(いいむら・ゆたか):1946年生まれ。東京大学教養学科を経て外務省入省。外務省研修生として仏に留学。欧亜局審議官、経済協力局長及び官房長などを務めた後、駐インドネシア特命全権大使、駐フランス特命全権大使、政府代表(中東地域)を歴任。外務省以外では、ハーバード大学国際関係研究所フェロー、国際博覧会協会(BIE)執行委員長、MSH(米国NGO)理事、東京大学公共政策大学院客員教授、フランス国立高等社会科学研究院シニア・フェロー、政策研究大学院大学客員教授、東京大学経営評議会委員・総長選考会議議長を務める。現在日仏会館評議員、外交安全保障研究フォーラム代表。著書『外務省は「伏魔殿」か』(芙蓉書房出版、2023年)。

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