小津ごのみ
小津映画を俎板に載せる
小津映画には監督の美意識・趣味が溢れている。インテリア、雑貨はもちろん、俳優の顔かたちや仕草や口調、会話の間の取り方まで。丁寧な視点による斬新な「私的」小津論。
- シリーズ:単行本
- 1,540円(税込)
- Cコード:0095
- 整理番号:
- 刊行日:
2008/02/25
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:272
- ISBN:978-4-480-87356-9
- JANコード:9784480873569
- 在庫 ×
小津映画を俎板に載せる。ファッション、インテリア、雑貨、俳優・女優の顔かたちから仕草や口調まで、映画に溢れる感動の美意識。
1章 ファッション、インテリア(ドンゴロスと女たちのきもの
浦野理一のきもの ほか)
2章 女たち、男たち(おじさまごっこ
紀子のくすぐったさ ほか)
3章 セリフ、しぐさ(いわゆる「原節子風」
きわどい綱渡り ほか)
4章 今見られる小津映画、全三十七本(若き日の小津1 サイレント時代
若き日の小津2 トーキーになってから ほか)
2008.8.26 炭谷一彦
PR誌『ちくま』で連載されていた頃から愛読してました。装丁よし、文中のカットよし、楽しく文章もしゃれているしセンスあり。映画好きにはたまりません。
2008.8.19 野村隆光
「小津ごのみ」とはなんといい響きだろうか。よくこれだけ細かく記載できたと思う。とくに立ち振る舞い、仕草など小津映画の女性像を浮かびあがらせるのに成功していて、興味がつきない。
2008.4.10 phony
この本は幸運にもプレゼントにあたって読むことになりました。もちろん、それ以前に興味はあったのですが。
小津監督を知ったのも、興味をもって見るようになったのも、小津監督が亡くなってからです。小津監督の動く姿や肉声をリアルタイムで見ていない以上、残された作品が全てですが、今回の中野さんの御本には、「東京物語」など著名な作品しか知らなかった自分に、思いのほか沢山の作品があること、またその作品のおもむきがずいぶんと違ったものであることなどが詳しく書かれていました。挿絵や易しい文章など、中野さんの小津映画への情がすごく感じられました。
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