グレン・グールド ─未来のピアニスト
彼方の<音楽>を宿した
ピアニスト――
グールドの謎と魅惑に迫る
渾身の論考
20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺したさまざまな謎にピアニストの視点から迫り、ライヴ演奏の未知の美しさも手がかりに、その魅惑と可能性を描く渾身の論考。
20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺したさまざまな謎をピアニストならではの視点でたどり、ライヴ演奏の未知の美しさをも手がかりに、つねに新鮮なその魅惑と可能性を浮き彫りにする原体験的グールド論。
コンサート・ドロップアウト―同業者の目からグールドを見ると
彼はどのような点で天才なのか―楽譜をみたらすぐに弾ける、練習をしなくても弾ける
彼はどのようにしてデビューしたのか―競わずにナンバーワンになる法
踊る祈祷師のレコード・デビュー
彼はどんなふうにしてピアノを弾いたか
彼はどのように教育されたか―ディヌ・リパッティとの対比において
僕は神童ではなかった―少年時代の録音から
一九五五年という年1―演奏スタイルの変遷と時代の耳
一九五五年という年2―ロマンティックからクール・スクールへの変貌
アポロン派とディオニュソス派―さらにワンクッション、ロマン斬り
彼はどのようにして演奏活動を耐え忍んだか―ステージ活動をするということ
彼はどのようにして演奏活動から撤退したか
そして、ここからグールドが本当のグールドになる
オズの魔法使いとエメラルドの都―実演とスタジオ録音の違い
二倍速の共犯者
「ボクは作曲家になりたかった」
運命の動機―変わるものと変わらないもの
グールドの歌声
受肉の音楽神
結局、彼は何者だったのだろうか?
未来のピアニスト―グールド・ファンも、そうでない人も
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ロマンティック・グールド[全文を読む]