映画と芸術と生と ─スクリーンのなかの画家たち
レンブラント、フェルメール、ウォーホル、フリーダ……実証主義を超え、真実らしさを求めた映像が挑んだ、新たな芸術家の詩的真実に迫るスリリングな映画論。
芸術家の生をさまざまに織りなした映画を読み解いてみよう。それを映画監督による虚構だと侮るなかれ!“映画”から“生の芸術家”へと向かう逆遠近法の構図に浮かび上がるのは、実証主義を超えていく新たな画家の真実なのだから。ジョン・メイブリー、デレク・ジャーマン、ピーター・ウェーバー、ピーター・グリーナウェイ、エド・ハリス…西洋美術史研究家が映画という模倣が示す芸術家の詩的真実を解き明かす。伝記映画に取材し、美術と映画の両者を自在に横断しつつ、芸術家という表象の可能性や多様性の深みに降り立つ新しい視座!
序 実像と虚像のあいだで
1 三人の「ゴッホ」―耳切りと自殺はどう描かれたのか
2 解釈された「レンブラント」―民衆の画家か、ナルシシストか、肉体派か
3 モダニズムとその脱構築―ポロック、ウォーホル、バスキア
4 よみがえる女流アーティストたち―カミーユ、アルテミジア、フリーダ
5 ベル・エポックの画家たち―ロートレック、モディリアーニ、ゴーガン
6 性と暴力―カラヴァッジョ、ベーコン
7 政治と色事―ゴヤの場合
8 アール・ブリュットの画家たち
9 名画誕生の秘密―フェルメール、ブリューゲル、ジェリコー、レンブラント
10 異色のビオピック―イコン画家ルブリョフ、表現主義者ムンク、装飾家クリムト
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