歌舞伎座×ちくま大学

19年11月開講分

歌舞伎座×ちくま大学
「大江戸味ごよみ――江戸の食文化にひたる」

ちくま大学では、江戸時代の食文化を学ぶ講座を、歌舞伎座とのコラボレーションのもと定期的に開催してまいりました。
今年最後の回は、近年大きな注目を集めている江戸東京野菜をテーマにお届けします。
江戸東京野菜とは、江戸時代から昭和40年ころまで、江戸東京の農家が、自分の畑でこつこつと種を採取し、育ててきた伝統野菜のことを言います。現在スーパーなどで売られている野菜は、品種改良されたF1品種と呼ばれる野菜が主流。F1品種は大きさのそろったかたちの整った野菜を収穫できるのが魅力ですが、伝統野菜は生命力がみなぎっており、野菜本来の濃い味を楽しむことができます。京野菜や、加賀野菜といった伝統野菜を思い浮かべていただくと、その魅力がおわかりいただけるのではないでしょうか。
今回は、今も味わうことが出来る江戸東京野菜の魅力について、江戸東京野菜の情報発信・普及につとめてこられた伝統野菜プロジェクトの草間壽子代表にお話しいただきます。せっかく、滝野川ごぼう、練馬大根、のらぼう菜、寺島なす、馬込半白きゅうり、谷中生姜、内藤かぼちゃ、三河島菜、千住ねぎなど東京固有の伝統野菜がいっぱいあるのですから、楽しまなくちゃソン!
先着50名

<第12回>「今に伝わる江戸東京野菜」定員50名

2019年11月16日(土)午後2時半開講 午後4時終演 ※受付は午後2時から


会費 お一人様 2,500円(税込)
※お話のあとは、今が旬の江戸東京野菜を、江戸時代の調理法で二品、味わっていただきます。 江戸東京野菜とF1品種の食べ比べも体験していただきますので、どうぞご期待ください!


講師紹介

草間壽子(くさま・ひさこ)先生

伝統野菜プロジェクト代表。江戸趣味雑俳の会「眺牛会」宗匠・寿々乃舎於火女(すずのや・おかめ)。著書に『野菜の学校――おいしさの基本を知る』(岩波アクティブ新書、共著)、編集・制作した本に『野菜料理の新しい味』(扶桑社)、『トマトマニア――菜園から食卓へ』(講談社)、『岸朝子の元気ごはん』(文化出版局)などがある。
「現代人のための空海入門――マインドフルネスと十住心」

18年8月開講分

全4回予定

ちくま大学特別講座
大澤真幸「資本主義の〈その先〉に」
講師:大澤真幸

※台風13号の影響で日程を変更いたしました。
ご迷惑をおかけしまして、大変申しわけありません。

  • 第1回 8/22日(水)/第2回 9/5日(水)/第3回 9/12日(水)/第4回 9/19日(水)
    各回:18:30 〜20 :30 ※開場は18:00 (定員30名)
  • 受講料:1回券/2000円、4回通し券/7000円

地球規模で展開し、とてつもない富と深刻な貧困をもたらす資本主義。私たちの思考も行動も、そこから自由ではありません。
資本主義の終焉を予感する声が広がる一方で、「その先」はほとんど何も見えていないのが現状です。一体、資本主義の強靭な延命力の中核には何があるのでしょう?
資本主義を成り立たせている仕組みを、資本主義とシンクロしながら同時代に生まれた二つの対照的な言説――科学と小説――を視野に入れながら解明します。これは、マルクス『資本論』の「剰余」概念の拡張を図り、経済学を超えた、一般的な社会論へと鍛え直す試みです。
資本主義の見方を刷新し、来るべき時代を展望する、スリリングな講座になるでしょう。 


会場

筑摩書房ビル4階会議室
(都営地下鉄浅草線 蔵前駅より 徒歩1分/都営地下鉄大江戸線 蔵前駅より 徒歩5分)
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大澤真幸(おおさわ・まさち) 写真提供:㈱編集工学研究所

大澤真幸(おおさわ・まさち)
1958年生まれ。社会学者、思想誌『THINKING「O」』(左右社)主宰。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。2007年『ナショナリズムの由来』(講談社)にて第61回毎日出版文化賞(人文・社会部門)を受賞。12年『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書、共著)で新書大賞2012大賞を受賞。15年『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』(岩波書店)で第3回河合隼雄学芸賞受賞。著書多数。

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「現代人のための空海入門――マインドフルネスと十住心」
全1回予定

「現代人のための空海入門――マインドフルネスと
十住心」
講師:吉村均(ちくま新書『空海に学ぶ仏教入門』)

日時:2018年3月14日(水)19:00〜21:00
受講料:1000円

空海は、仏教にさまざまな異なる教えがある理由を、仏陀は人々の心に合わせて教えを説いたのであり、その人に合ったものでなければ役に立たないからだ、と述べています。十住心は、インドや中国から伝わったその教えを、十の心の段階に対応するものとして空海が体系化したものです。
この十住心の教えは、仏教の歴史を理解し、これからの仏教のあり方を考える上で鍵となります。
物質的に恵まれても、それで心が真に満たされるわけではありません。西洋で仏教の瞑想に関心が高まっているのは、そのことを実感した人が増えてきたためです。近年話題になったマインドフルネスは、そのような傾向から生まれたものです。
空海の教えに基づいて、仏教の考える苦しみの真の原因と心の構造、教えや実践の関係、通常見渡すことが容易ではない仏教の全体像について紹介します。


会場

筑摩書房ビル4階会議室
(都営地下鉄浅草線 蔵前駅より 徒歩1分/都営地下鉄大江戸線 蔵前駅より 徒歩5分)
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吉村 均

吉村 均(よしむら・ひとし)
1961年東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。チベットの諸師より顕密の教えを学ぶ。現在、公益財団法人中村元東方研究所専任研究員。お茶の水女子大学・宇都宮大学・東洋大学・明治学院大学・東京女子大学非常勤講師。専門は日本倫理思想史、仏教学。著書『空海に学ぶ仏教入門』(ちくま新書)、『神と仏の倫理思想〔改訂版〕』(北樹出版)など。

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紀伊國屋書店×ちくま大学 20世紀の名著を読む
全5回予定

ちくま学芸文庫創刊25周年記念
紀伊國屋書店×ちくま大学 20世紀の名著を読む

ちくま学芸文庫は今年で創刊25周年を迎えました。これを記念して、「20世紀の名著」と呼ぶにふさわしい作品を、第一人者の先生方とともに読む連続講座を開催いたします。多くの人の道しるべとなってきた論考は、混沌としたこの時代にあって、ますます重要なものとなるでしょう。(各回定員50名)

  • 第1回 長谷部恭男 ハート『法の概念〔第3版〕』を読む 【受付終了】
    2017年11月11日(土)14:00~15:30 (開場 13:45)
  • 第2回 苅部直 丸山眞男『忠誠と反逆』を読む 【受付終了】
    2017年11月22日(水)19:00~20:30 (開場 18:45)
  • 第3回 桜井英治 網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』を読む 【受付終了】
    2017年12月9日(土)17:00~18:30 (開場 16:45)
  • 第4回 矢野久美子 アレント『人間の条件』を読む 【受付終了】
    2018年1月13日(土)14:00~15:30 (開場 13:45)
  • 第5回 宇野重規 オルテガ『大衆の反逆』を読む 【受付終了】
    2018年1月27日(土)14:00~15:30 (開場 13:45)


会場
〒163-8636 東京都新宿区新宿3-17-7 紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
*本イベントは紀伊國屋書店新宿本店でもお申込みできます。
ご予約電話番号:03-3354-0131 新宿店代表(10:00〜21:00)
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長谷部恭男

第1回講師

長谷部恭男(はせべ・やすお)
1956年生まれ。専門は憲法学、公法学。東京大学法学部教授を経て、現在、早稲田大学大学院法務研究科教授。著書に『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書)、『法とは何か』(河出ブックス)などがある。

苅部直 写真提供:新潮社

第2回講師

苅部直(かるべ・ただし)
1965年生まれ。専門は日本政治思想史。東京大学大学院法学政治学研究科教授。著書に『丸山眞男』(岩波書店)、『秩序の夢』(筑摩書房)などがある。

桜井英治

第3回講師

桜井英治(さくらい・えいじ)
1961年生まれ。専門は日本中世史・流通経済史。東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『日本中世の経済構造』(岩波書店)、『室町人の精神』(講談社)などがある。

矢野久美子(やの・くみこ)

第4回講師

矢野久美子(やの・くみこ)
1964年生まれ。専門はドイツ政治文化論・思想史。フェリス女学院大学国際交流学部教授。著書に『ハンナ・アーレント』(中公新書)、『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』(みすず書房)などがある。

宇野重規(うの・しげき)

第5回講師

宇野重規(うの・しげき)
1967年生まれ。専門は政治思想史・政治哲学。東京大学社会科学研究所教授。著書に『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社選書メチエ)、『政治哲学へ』(東京大学出版会)などがある。

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全1回予定

ちくま大学ビジネス講座
速報! 早わかり平成30年度税制改正
小畑良晴(日本経済団体連合会経済基盤本部長)

日時:2017年12月22日(金)15:30-17:30
会場:かやの木会館(都営大江戸線蔵前駅すぐ)
受講料:3000円

税理士・会計士、総務・経理マン必見!
実務に必要な情報から、税制改正の舞台裏まで、交渉当事者だからこそ知りうる話が聞ける、年内開催の貴重な機会です!

税制改正の設計図である「平成30年度税制改正大綱」は、12月14日に公表される見込みとなっております。土地に対する固定資産税の評価替えや、所得控除の見直し、また、平成31年10月に始まる消費税軽減税率導入の考え方など、実務上おさえておかなければならないポイントはもちろんのこと、税制改正の背景にある経済社会の今後の見通しについても、解説していただきます。
衆院選での与党の圧倒的な勝利を受け、急浮上したかのように思われる所得控除の見直しですが、これは、「将来サラリーマン社会は終焉する」という展望に沿って盛り込まれた税制改正項目です。
今後日本社会はどう変わっていくのか。実務家のみならず、経済社会の動向に関心をお持ちのすべてのみなさまに、おすすめしたい講座です。


小畑良晴(おばた・よしはる)

小畑良晴(おばた・よしはる)
1965年生まれ。東京大学法学部卒業。日本経済団体連合会経済基盤本部長。経団連事務局入局以来、税制、経済法規、金融・資本市場などの各委員会を担当し、2006年に経済法制グループ長 兼 制・会計グループ副長、2009年に経済基盤本部主幹、2015年より現職。

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全1回予定

「ピカソーー天才の秘密と死のイメージ」
高階秀爾(大原美術館館長/東京大学名誉教授)

  • 日時:10月27日(木)19:00〜20:30

20世紀を代表する画家パブロ・ピカソの作品には生涯「死のイメージ」がつきまとっている。
彼が脅え、描かずにはいられなかった「死」とはいったい何なのか?
『ピカソ 剽窃の論理』『20世紀美術』『日本人にとって美しさとは何か』等の著書がある第一人者、高階秀爾氏がピカソ作品を具体的に読み解きながら、その謎に迫ります。

高階秀爾(たかしな・しゅうじ)</

高階秀爾(たかしな・しゅうじ)
1932年東京生まれ。東京大学教養学部卒業、東京大学教授、国立西洋美術館館長を経て、現在、大原美術館館長。『ルネッサンスの光と闇』(芸術選奨)など多数の著書、ウイント、ケネス・クラークの翻訳などでも知られる。近著に『日本人にとって美しさとは何か』(筑摩書房)。

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全1回予定

現場から読む『家族幻想』
杉山春(ルポライター)×鈴木秀洋(日本大学准教授)

  • 日時:9月2日(金)19:00〜20:30

いま、「家族」はいかにして可能なのか
 杉山春著『家族幻想―「ひきこもり」から問う』(ちくま新書)は今年1月に刊行され、長年にわたる「ひきこもり」の取材をもとに、現代に巣食う「家族の絆」という神話に疑問符を突きつけ、大きな話題となりました。
 本イベントでは、行政という現場から虐待、DV問題に取り組み、斬新で、具体的な地域の見守り制度を作り上げてきた鈴木秀洋氏が、著者の杉山春氏とともに『家族幻想』を読み解きます。
 人はなぜ、「家族幻想」に惹かれるのか。今、「家族」がどのように変化をしているのか。地域に求められる支援はどのように変化しているのか。新しい人の関係性はどのように作られるのか。
 近代家族モデルが限界を露呈している現代において、あらたな家族のかたちを語りあいながら探ります。

杉山春(すぎやま・はる)
1958年生まれ。雑誌記者を経て、現在、フリーのルポライター。生活保護家庭で育った青年たちの支援にも携わる。
著書には、『ルポ 虐待』『家族幻想』(いずれもちくま新書)、『ネグレクト』(小学館、小学館ノンフィクション賞受賞)、『移民環流』『満州女塾』(いずれも新潮社)がある。
鈴木秀洋(すずき・ひでひろ)
日本大学危機管理学部准教授。文京区男女協働・子ども家庭支援センター課長を経て、現職。
性的マイノリティへの差別を含む人権侵害を禁止する文京区男女平等参画推進条例の立案を担当。
条例制定後は具体的施策展開として相談の充実、LGBT(性的マイノリティ)啓発カードの作成、職員・教員研修等を担当のほか地域、学会、他自治体等で幅広く具体的施策展開の根拠・必要性について啓発・講演を重ねる。
児童虐待及びDV相談・対応の課長も兼務。人々の安全・安心が守られる社会を目指す。

この講座は各回とも締切りました

全6回予定

生誕百年 ジェイン・ジェイコブズの思想と行動

  • 日時:1月22日/2月19日/3月18日/4月22日/5月27日/
    7月8日(金)19:00〜20:30

公共事業や工場誘致、国の交付金に頼っていては地域の発展はない。
それどころかその「副作用」によって、地域自体が死んでしまいかねない。
真の豊かさは、それぞれの地域が自らの「らしさ」を利用し、住民の創意を
生かした経済活動を行っていかなければ手に入れることができない。

いまや常識ともなっているこうした考え方をいち早く唱えたのが、
アメリカの在野の思想家ジェイン・ジェイコブズでした。
1960年代に大規模再開発により街が「死んで」いく過程を
観察したジェイコブズは、街や地域が生み出すダイナミズムに注目し、
古今東西の無数の例から、経済が発展・衰退する鍵を探り出してゆきます。
その成果は、著書『アメリカ大都市の死と生』『発展する地域衰退する地域』
などにまとめられ、多くの読者に支持されてきました。

2016年は、そんなジェイン・ジェイコブズ生誕百年の年。
ちくま大学ではそれを記念して、彼女の仕事の意義を、
都市計画、経済学、さらには倫理学の観点から、検討してゆきます。

講師陣は、塩沢由典氏(理論経済学)、宮崎洋司氏(都市計画)、平尾昌宏氏(倫理学)の3氏。

6回の講義と2回のフィールド・ワークを通じて、
ジェイコブズの思想を体感していただけることでしょう。

第1回 1/22(金) 19:00〜20:30 「都市思想家としてのジェイコブズ」宮崎洋司
フィールド・ワーク(1) 2/6(土) 昼頃 蔵前周辺 塩沢由典・宮崎洋司
第2回 2/19(金) 19:00〜20:30 「経済思想家としてのジェイコブズ」塩沢由典
第3回 3/18(金) 19:00〜20:30 「倫理思想家としてのジェイコブズ」平尾昌宏
フィールド・ワーク(2) 4/2(土) 昼頃 田園調布→自由が丘 塩沢由典・宮崎洋司
第4回 4/22(金) 19:00〜20:30 「ジェイコブズ以後の都市計画」宮崎洋司
第5回 5/27(金) 19:00〜20:30 「ジェイコブズ以降の経済学」塩沢由典
研究レポート提出 6/16(木)頃 ※講義はなし
第6回 7/8(金) 19:00〜20:30 「研究報告と講師コメント」塩沢由典・宮崎洋司 ※フィールド・ワークの会は参加費不要です(数百円程度の傷害保険料がかかります)。 ※フィールド・ワークのみのお申し込みはできません。

塩沢由典(しおざわ・よしのり)
大坂市立大学名誉教授、前中央大学教授。
専門は理論経済学。「複雑系経済学」の提唱者として広く知られる。
著書『関西経済論』は、ジェイン・ジェイコブズの経済思想をベースに展開したもの。
宮崎洋司(みやざき・ひろし)
専門は都市計画。著書に『共同ビル計画論』(1992)、『都市再生の合意形成学』(2008)、
『都市の本質とゆくえ/J.ジェイコブズと考える』(共著2011)などがある。
立命館大学など多くの大学で講師を務める。
平尾昌宏(ひらお・まさひろ)
専門は倫理学。著書に『愛とか正義とか』(2013)、
『哲学するための哲学入門――シェリング』(2011)などがあり、現在スピノザの全集の編集に携わっている。
立命館大学などで講師を務める。

この講座は各回とも締切りました

全5回予定

ヒト遺伝子の謎に迫る
——チンギス・ハンの秘密(先着30名)

  • 日時:11月27日12月4日1月15日
    1月29日2月12日(金)19:00〜21:00

近年のゲノム研究の進展で、ヒトの遺伝子について
興味深いことが次々に明らかになっています。
たとえば、現生人類(ホモ・サピエンス)は
7〜8万年前にアフリカから外へと拡散したと
考えられていますが、その後の遺伝子を見ると、
ヨーロッパ大陸でもアジア大陸でもmtDNAより
Y染色体の多様性が低いのです。

どうやら特定の男性の系統に集約されている——アジア大陸での
それはチンギス・ハンではないか、とする研究結果が
出されており、その男性がチンギス・ハンかどうかは
さておき、「強力な権力と一夫多妻制が遺伝的多様性に影響した」
という点で多くの研究者から支持されているのです。

なぜそう言えるのでしょうか。
ゲノム・遺伝子・DNAなど、わかったつもりでいても
正確な理解が難しい遺伝学の基礎を説明し、
最も重要な「中立進化」の考え方を解説します。
われわれヒトがいかにして世界中に広がってきたのか、
その過程で何を背負ってきたのかを、
最新研究に基づき、誰にでもわかりやすく、徹底解説します。
(1回120分×全5回)

各回の講義内容

太田博樹(おおた・ひろき)

太田博樹(おおた・ひろき)
1968年生まれ。1997年東京大学・大学院理学系研究科にて博士(理学)修得。日本学術振興会特別研究員として1999年から2年間ドイツ・マックスプランク進化人類学研究所でsex-biased migrationに関する人類集団遺伝学を展開。2001年から4年間イェール大学医学部にて博士研究員。2005年から東京大学・大学院新領域創成科学研究科・先端生命科学専攻・人類進化システム分野の助教を務めた後、2010年より北里大学医学部解剖学研究室・准教授。専門はゲノム人類学。著書『ヒトは病気とともに進化した』(共編著、勁草書房、2013年)など。

この講座は各回とも締切りました

全6回予定

21世紀の資本主義を考える
―ピケティブームを超えて(先着30名)

  • 日時:6月5日7月3日8月7日9月4日/
       10月2日11月6日(金) 19 : 00~20 : 30
  • 受講料各回:一般:2,000円(税込)*会場にてお支払い下さい。

経済学はよき社会の実現を目指すロマンティックかつ現実的な学問です。ピケティやマルクス、ケインズ、シューマッハーらの議論に学びながら、これからのあるべき経済社会の姿を描いてゆきます。
第六回目の内容:GDP600兆円達成の目標を掲げる安倍政権。しかし、GDPで社会の豊かさを測ることなどできない、というのが世界の常識。国連のHDI、OECDのBetter Life Indexなどの議論から、現在の日本に真に必要な経済政策を検討します。

前回までの講義内容

石田英敬(いしだ・ひでたか)

中村達也(なかむら・たつや)
経済学者。中央大学名誉教授。東京外国語大学で伊東光晴氏に、一橋大学大学院で都留重人氏に師事した。理論としての経済学ではなく、マーシャル以来の、人間や社会を研究する学問としての経済学を追究し続けている。著書に『歳時記の経済学』、『ガルブレイスを読む』など、訳書にサロー、ハイルブローナー、ガルブレイス著『現代経済学』などがある。読書家ともして知られ、毎日新聞などの書評担当を長くつとめた。

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全6回予定

石田英敬先生
大人のためのメディア論講義(先着30名)

  • 日時:2月13日(金) 19 : 30~21 : 00
  • 受講料各回:一般:2,000円(税込) 学生:1,000円(税込)
    *会場にてお支払い下さい。*学生の方は学生証をお持ち下さい

「メディア」とは何だろうか? われわれと敵対するものなのか? 我々の側に寄り添えるものなのか? われわれは果たして「メディア」の奴隷から脱却し、「意識」の主となることは可能なのか?
全六回の講座で、「記号」のそもそもの始まりからさかのぼり、あなたのメディアリテラシーを「完全」にします!

講義の様子はこちら

石田英敬(いしだ・ひでたか)

石田英敬(いしだ・ひでたか)
1953年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(大学院情報学環兼担)。東京大学人文科学研究所退学、パリ第10大学博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科教授(大学院情報学環兼担)。専攻、記号論・メディア論・言語動態研究。特に19世紀以降のメディア・テクノロジーの発達と人間文明の関係をテーマに研究。編訳書に『 ミシェル・フーコー思考集成(全10巻)』、『フーコー・コレクション(全6巻+ガイドブック)』、著書に『現代思想の教科書─世界を考える知の地平15章』(以上、全て筑摩書房刊)

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全3回予定

五木寛之先生 再・学問のすすめ(先着40名)

  • 日時:10月31日,11月21日,12月19日(金)19:00~21:00
  • 受講料各回:2000円(税込)
    *会場にてお支払い下さい。

中高年になってからの「学び」とは――。長寿化とともに、気力・体力の充実した中高年が増えています。私たちは老いて何を学ぶのか。人間にとって学ぶとはどういうことか。本講座は、学問の源流を辿りながら、生き生きとした学問の悦びを説いていきます。さまざまな事象を根底から捉えなおし、学問の本質を説く、全3回の連続講座。

五木寛之(いつき・ひろゆき)

五木寛之(いつき・ひろゆき)
1932年福岡県生まれ。67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年に菊池寛賞を、04年には仏教伝道文化賞、09年にはNHK放送文化賞、10年『親鸞』が毎日出版文化賞を受賞し、ベストセラーとなった。

この講座は各回とも締切りました

過去の講座風景

  • 2016/6/18開講 歌舞伎座×ちくま大学「江戸食文化紀行」 講師:飯野亮一先生(服部栄養専門学校理事・講師)
  • 21世紀の資本主義を考える ーピケティブームを超えて 講師:仲間浦達也先生(中央大学名誉教授)
  • 9/10開講「大人のためのメディア論講義 第1回」講師:石田英敬先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 6/27開講「メディアではわからないグローバル経済の実態」講師:福田邦夫先生(明治大学商学部教授)