古代中国 説話と真相

落合 淳思

酒池肉林、臥薪嘗胆……よく知られる説話を実証的に検証し、当時の社会体制を詳らかにする。古代中国史を批判的に見つつも、よき「戦国時代案内」でもある一冊。

古代中国 説話と真相
  • シリーズ:
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0322
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2023/07/12
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-01778-9
  • JANコード:9784480017789
落合 淳思
落合 淳思

オチアイ アツシ

落合 淳思(おちあい・あつし):1974年愛知県生まれ。立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。主な著書に『殷代史研究』『甲骨文字辞典』(以上、朋友書店)、『漢字字形史字典【教育漢字対応版】』『漢字の音――中国から日本、古代から現代へ』(以上、東方書店)、『殷――中国史最古の王朝』『漢字の字形――甲骨文字から篆書、楷書へ』(以上、中公新書)、『漢字の構造――古代中国の社会と文化』(中公選書)、『甲骨文字の読み方』『古代中国の虚像と実像』(以上、講談社現代新書)、『甲骨文字に歴史をよむ』(ちくま新書)、『甲骨文字小字典』『漢字の成り立ち――『説文解字』から最先端の研究まで』(以上、筑摩選書)などがある。ほか論文多数。

この本の内容

殷の紂王の“酒池肉林”、呉王夫差と越王句践の“臥薪嘗胆”、秦の始皇帝の“焚書坑儒”…、『史記』にも記され、広く知られる古代中国の説話は真実か?もちろん、これらは後世の創作である。本書では、信頼できる資料に拠って、これらの虚構を検証すると共に、貴族制が専制君主制に移行した春秋・戦国時代の社会制度、勢力バランス、法治システムを浮彫りにする。説話を検証し、中国古代史をいきいきと再構築してみせる意欲作!

この本の目次

古代中国の説話
第1部 上古の時代(三皇五帝―禅譲・放伐
夏の禹王―九州の治水 ほか)
第2部 春秋時代(斉の管仲―衣食足りて礼節を知る
楚の荘王―鼎の軽重を問う ほか)
第3部 戦国時代・秦(魏の恵王―五十歩百歩
蘇秦と張儀―合従連衡 ほか)
終章 古代中国史の研究方法

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