虚構の時代の果て ─オウムと世界最終戦争

大澤 真幸

我々にとってオウムとは何か? 地下鉄サリン事件とは虚構の時代の果てに勃発した世界最終戦争だった!? 虚像と現実が交錯する現代社会<<の機制:  メカニズム>>を撃つ気鋭の論考。

虚構の時代の果て ─オウムと世界最終戦争
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:73
  • 刊行日: 1996/06/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:4-480-05673-4
  • JANコード:9784480056733
大澤 真幸
大澤 真幸

オオサワ マサチ

大澤真幸(おおさわ・まさち):1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。思想誌『THINKING 「O」』(左右社)主宰。2007年『ナショナリズムの由来』( 講談社)で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』(岩波現代文庫)で河合隼雄学芸賞をそれぞれ受賞。他の著書に『不可能性の時代』『夢よりも深い覚醒へ』(以上、岩波新書)、『〈自由〉の条件』(講談社文芸文庫)、『新世紀のコミュニズムへ』(NHK出版新書)、『日本史のなぞ』(朝日新書)、『社会学史』(講談社現代新書)、『〈世界史〉の哲学』シリーズ(講談社)、『増補 虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)など多数。共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』(以上、講談社現代新書)、『資本主義という謎』(NHK出版新書)などがある。

この本の内容

われわれにとってオウムとは何か。なぜ彼らは毒ガス・サリンを生成し、使用しなければならなかったのか。なぜ彼らは、近代の資本システムを貫通する。永遠に終わらない時間の対極に、破局的な終末論を求めなくてはならなかったのか。まさしく地下鉄サリン事件とは虚構の時代の果てに勃発した世界最終戦争だったのだ。虚構と現実が交錯する現代社会の機制を鋭く撃つ、気鋭の社会学者による渾身の冒険的論考。

この本の目次

第1章 妄想の相互投射
第2章 理想の時代・虚構の時代
第3章 サリンという身体
第4章 終末という理想
第5章 虚構=現実
終章 ポアの思想を越えて

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