たたかう植物 ─仁義なき生存戦略
じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない! 昆虫と病原菌と人間と。苛酷なバトル・フィールドに大接近!多様な生存戦略に迫る。
じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない!植物が生きる世界は、「まわりはすべてが敵」という苛酷なバトル・フィールドなのだ。植物同士の戦いや、捕食者との戦いはもちろん、病原菌等とのミクロ・レベルでの攻防戦も含めて、動けないぶん、植物はあらゆる環境要素と戦う必要がある。そして、そこから進んで、様々な生存戦略も発生・発展していく。多くの具体例を引きながら、熾烈な世界で生き抜く技術を、分かりやすく楽しく語る。
第1ラウンド 植物vs.植物(厳しい競争社会
もっと光を ほか)
第2ラウンド 植物vs.環境(戦うのも大変だ
戦わない戦略 ほか)
第3ラウンド 植物vs.病原菌(健康グッズの立役者
体にいい植物成分 ほか)
第4ラウンド 植物vs.昆虫(毒殺の歴史
植物の化学兵器 ほか)
第5ラウンド 植物vs.動物(巨大な敵の登場
恐竜の食害を防ぐ ほか)
第6ラウンド 植物vs.人間(果実を食べる哺乳動物
人類の誕生 ほか)
2016.5.25 小林うーすけ
ここ数年読んだ本の中で、一番面白かったです。
さまざまな戦略を駆使して種を残し、分布域を広げようとする植物の知恵には驚きの連続でした。また、植物の本なのに哲学的な匂いを感じました。そして、それが良かった。
たかが植物、されど植物。
今後は道端の雑草を見る目が変わりそうな気がします。
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