筑摩書房ことばのエコロジー /

ことばのエコロジー

小さな言語が絶滅するとき、民族は確実に崩壊する。そしてそれは自然破壊の一部でもあった。言語から人間存在そのものを問いなおす。

シリーズ:ちくま学芸文庫
1,045円(税込)
Cコード:0180
整理番号:タ-7-2
刊行日: 1999/11/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります
判型:文庫判
ページ数:288
ISBN:4-480-08524-6
JANコード:9784480085245

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小さな言語が、大きな言語によって絶滅に追いやられるとき、民族は確実に崩壊する。そしてそれは自然破壊の一部でもあった。「いわゆる民族問題とは、私にとっては時事問題ではなく、人間の存在様式、その本質にかかわるものであって、そのかぎりでは永遠の、哲学的な問題である。」一貫して、言語と国家、言語と権力、言語による差別問題を問い続けている著者が、時には舌鋒鋭く、またある時はユーモアを交え、人間にとっても言語にとっても不可欠なエコロジーの観点から「ことば」をとらえなおしてみるという新鮮な試み。