ユダヤ戦記 1

フラウィウス・ヨセフス 著 , 秦 剛平 翻訳

パレスチナを舞台とし、ローマ帝国を相手にしたユダヤ戦争(紀元六六―七〇年)の狂気と無謀の詳細な記録。第一巻は戦いにいたるまでの経緯。

ユダヤ戦記 1
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:ヨ-7-7
  • 刊行日: 2002/02/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-08691-4
  • JANコード:9784480086914
秦 剛平
秦 剛平

ハタ ゴウヘイ

1942年生、現在、多摩美術大学名誉教授、ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー、ヨセフス・セミナー運営委員、ヘレニズム・ユダヤ教部会運営委員(聖書文学協会、アメリカ)。著書:『旧約聖書続編講義』(リトン)、『描かれなかった十字架』、『あまのじゃく聖書学講義』(いずれも青土社)、訳書: 『ユダヤ戦記』全3分冊、『ユダヤ古代誌』全6分冊(いずれもちくま学芸文庫)、フィロン『フラックスへの反論+ガイウスへの使節』、エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』(いずれも京都大学学術出版会)ほか多数。

この本の内容

紀元66‐70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第1巻は、アサモナイオス王朝の盛衰から開戦前夜までを収録。

この本の目次

アサモナイオス王朝の盛衰
ポンペイオスの登場とユダヤの再編成
アンティパトロスの子ヘロデの登場
ヘロデ、ユダヤの王となる
ヘロデの宮廷を襲った大嵐
ヘロデの悲惨な晩年
ヘロデの死後のユダヤ
ユダヤ、ローマの属州となる
戦争の気配、濃厚になる
叛乱の初期〔ほか〕

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