裏返し文章講座 ─翻訳から考える日本語の品格

別宮 貞徳

「悪訳」を鏡に

翻訳批評で名高いベック氏ならではの文章読本。翻訳文を素材に、ヘンな文章、意味不明の言い回しを一刀両断、明晰な文章を書くコツを伝授する。

裏返し文章講座 ─翻訳から考える日本語の品格
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0181
  • 整理番号:へ-4-6
  • 刊行日: 2009/07/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-09221-2
  • JANコード:9784480092212
別宮 貞徳
別宮 貞徳

ベック サダノリ

1927年東京生まれ。上智大学英文学科卒業。同大学院修士課程修了。元・上智大学文学部教授。翻訳家。幅広い知識を基に多岐にわたり活躍する。欠陥翻訳の問題に取り組んで大きな話題を呼んだ『誤訳 迷訳 欠陥翻訳』のほか『さらば学校英語 実践翻訳の技術』『達人に挑戦 実況翻訳教室』『「不思議の国のアリス」を英語で読む』『日本語のリズム』『裏返し文章講座』『翻訳読本』『「あそび」の哲学』『複眼思考のすすめ』『そこに音楽があった』など多数の著書があり、また『G.K.チェスタトン著作集』『インテレクチュアルズ』『ルネサンス百科事典』『世界音楽文化図鑑』など多数の訳書がある。

この本の内容

欠陥翻訳批評で名高いベック先生ならではの、ひねりのきいた文章読本。有名な翻訳書の「悪訳」を通して、よい文章とは何かを考える。世に流通する翻訳書には、分野を問わず、有名無名を問わず、「悪訳」があふれている。ザクザク出てくるヘンな文章、意味不明の言い回し。有名な作家だって、名高い学者だって、ちんぷんかんぷんの文章を書いていた。日本語の文章で、何がわかりにくさを生むのか、すっきり意味が通る読みやすい文章を書くにはどうすればいいのかを、具体的な事例を通して検討、品格ある文章の条件を総括する。巻末には日本語クイズを収録。気軽に楽しめる日本語読本。

この本の目次

第1講 開講にあたって
第2講 権威の生んだ悪文―アダム・スミス『国富論』
第3講 学者ことばの陰に―ジョン・K.ガルブレイス『不確実性の時代』
第4講 文学ならぬ翻訳―D.H.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
第5講 しどろもどろのアマチュア訳―ガートルード・スタイン『三人の女』
第6講 作家の文章力―E.ブロンテ『嵐が丘』
第7講 総括 悪文を生み出すもの

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