学問の力
「知ること」と「わかること」
学問には普遍性と同時に「故郷」も欠かせない。経済用語に支配され現実離れしてゆく学問の本質を、体験を交えながら問い直す。
学問は現実に対してますます力を失い、衰退に拍車がかかっている。「知の芸能化」や「専門主義化」を克服するにはどうすべきか。その処方箋として、普遍性の追求と同時に「故郷」を持つことの大切さを、自身の研究体験を紹介しながら提言する。
第1章 学問はなぜ閉塞状態に陥ったのか
第2章 体験的学問論―全共闘と教養主義
第3章 「知ること」と「わかること」
第4章 現代はなぜ思想を見失ったか
第5章 「保守主義」から読み解く現代
終章 学問の故郷
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