安吾さんの太平洋戦争

半藤 一利

生きよ! 堕ちよ! 安吾は戦時下に何を考え、何を発言してきたのか。戦後の『堕落論』に至るまでの行動と発言を昭和史の大家が読み解き活写する。

安吾さんの太平洋戦争
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:は-24-21
  • 刊行日: 2024/01/11
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:368
  • ISBN:978-4-480-43930-7
  • JANコード:9784480439307
半藤 一利
半藤 一利

ハンドウ カズトシ

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫 新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

この本の内容

人間は生き、人間は堕ちる…坂口安吾の『堕落論』は、戦争中の日本人の「狂気」に対する完膚なきまでの批評から生まれた。太平洋戦争開戦を描いた「ぐうたら戦記」から、戦後GHQによって闇に葬られた「特攻隊に捧ぐ」まで、戦時下に安吾は何を考え、何を発言してきたのか。昭和史の大家が、安吾の作品と人生に寄り添い、「戦時中の昭和」という時代を活写する。

この本の目次

はじめの章
第1章 恋の炎と革命の嵐―昭和十一年
第2章 京都でのデカダンの日々―昭和十二年
第3章 国家総動員法のもとに―昭和十三年
第4章 日本の駆逐艦とソ連の戦闘機―昭和十四年
第5章 世界や日本の激動に我不関焉―昭和十五年
第6章 太平洋戦争がはじまった年―昭和十六年
第7章 チンドン屋と九軍神―昭和十七年
第8章 どんな犠牲をはらっても飛行機を―昭和十八年
第9章 戦勢急転落と「魔の退屈」―昭和十九年
第10章 焼夷弾の降りしきるとき―昭和二十年
第11章 「人間は生き、人間は堕ちる」―昭和二十一年
むすびの章
付録1 偽作『安吾巷談』靖国の神々
付録2 「特攻隊に捧ぐ」坂口安吾

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