片想い百人一首

安野 光雅

「月光は十九の胸にさし入りぬ我が身ひとつの秋にはあらねど」百人一首が盛んな津和野に生れ育った著者が、思いの丈をこめて作った、安野版百人一首+エッセイ。

片想い百人一首
  • シリーズ:単行本
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2000/12/14
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-81431-0
  • JANコード:9784480814319
安野 光雅
安野 光雅

アンノ ミツマサ

安野 光雅(あんの・みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

この本の内容

「月光は十九の胸にさし入りぬわが身ひとつの秋にはあらねど」百人一首が盛んな津和野に生れ育った著者が、思いの丈をこめて作った、安野版百人一首+エッセイ。

この本の目次

歌かなし終戦の夜は歩哨にてわがころもでは露にぬれつつ
小春日に乙女の色のひるがへりころもほすてふ天のかぐ山
旅の宿窓うつ氷雨行く秋のながながし夜をひとりかも寝む
伏流の神酒たてまつる大観の富士の高嶺に雪は降りつつ
村祭りはじめて紅をさす子らの声聞く時ぞ秋はかなしき
うた響くアルバイシンの家並みの白きをみれば夜ぞふけにける
シエナではワインの色に酔ひたまふ三笠の山にいでし月かも
わが庵は姥捨山の麓にて世をうじ山とひとはいふなり
黒髪の色あせぬ間と思ひしにわが身世にふるながめせしまに
たとふればイスタンブールの人混みは知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕

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