小説家 夏目漱石

大岡 昇平

漱石の処女作『吾輩は猫である』から遺作『明暗』にいたる作品を、戦後を代表する実作者の立場からテクストに即して精緻に分析する数多ある漱石論の決定版。

小説家 夏目漱石
  • シリーズ:単行本
  • 2,424円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1988/05/20
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:452
  • ISBN:4-480-82238-0
  • JANコード:9784480822383
大岡 昇平
大岡 昇平

オオオカ ショウヘイ

1909年東京生まれ。1988年に没す。京都大学仏文科卒業。作家。小説に『俘虜記』『野火』『武蔵野夫人』『花影』『幼年』『少年』、戦記文学に『レイテ戦記』、評論エッセイに『中原中也』『わがスタンダール』『証言その時々』などがある。

この本の内容

著者にとっての文学入門でもあった漱石の処女作『吾輩は猫である』から遺作『明暗』にいたる作品をテクストに即して精緻に分析する注目すべき評論集。

この本の目次

序説―『こころ』と『道草』
ウイリアム・「盾」・水―「幻影の盾」源流考
『猫』と「塔」と「館」と―作家漱石の発車
「坊つちやん」
漱石と国家意識―「趣味の遺伝」をめぐって
ユリの美学―漱石とキリスト教
江藤淳著『漱石とアーサー王伝説』批判
再び『漱石とアーサー王伝説』批判
漱石の構想力―江藤淳『漱石とアーサー王伝説』批判
「薤露行」の構造
水・椿・オフィーリア―『草枕』をめぐって
トリスタンとイズーの駈落ち―『三四郎』をめぐって
姦通の記号学―『それから』『門』をめぐって
幻想の生れる場所―「夢十夜」「永日小品」
『彼岸過迄』をめぐって
文学と思想―『行人』をめぐって
『こゝろ』の構造
「自伝」の効用―『道草』をめぐって
『明暗』の結末について

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