鬼滅の社会学 ─家族愛・武士道から〈侠の精神〉の復権まで
『鬼滅の刃』が包含する普遍の問いを総ざらい。『武士道』『八犬伝』等の古今東西の作品からトッド、ニーチェ、ウェーバーの思想までを総動員して考察する。
『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)が訴えかける問いを総ざらい。分断が進む現代社会において多くの人の心をつかみ熱くさせた物語は、人間の弱さ、家族の絆、仇討ちの是非、自己犠牲のあり方…生きるうえでぶつかる数々の課題に目を背けることなく正面から向き合い、胸に刺さる言葉で描き出す。古今東西の作品と思想を総動員しながら、本作が包含する現代人が取り戻すべき重要な価値観“〓の精神”に迫る。
プロローグ 鬼と闘うサムライの物語に心惹かれる―人と人との関係性が弱まっている時代に
第1章 誰もが「鬼滅」を語っている―大ヒットの源泉にあるものへ
第2章 あなたは鬼になるか?―弱く、醜悪という反面教師
第3章 愛と確執の舞台―家族という乱反射
第4章 仇討ちのどこがわるい―封じられた「民衆の正義感」
第5章 “〓の精神”とは何か―自己犠牲という責任の取り方
第6章 平民の武士道―「鬼滅」による「義理人情」の復権
第7章 “責任”を取り戻す―ニーチェ的主題を生きる鬼殺隊員たち
エピローグ “〓の精神”を生きる医療者たちに学ぶ―ブラック・ジャックと中村哲医師らの実践から
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