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筑摩選書

坂本龍馬の映画史

時代の価値観を映す龍馬イメージの変遷を徹底検証!

坂本龍馬のイメージはいかに変わってきたか。戦前から現在までの映画、さらにテレビドラマを対象に徹底検証。歴史を見る眼と時代ごとの価値観の転変を考察する。

定価

2,200

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01805-2

Cコード

0374

整理番号

286

2024/08/08

判型

四六判

ページ数

352

解説

内容紹介

映像作品での坂本龍馬の描かれ方は大きく変わってきた。サイレント映画では阪東妻三郎や月形龍之介、榎本健一といったスターが龍馬を演じた。戦後しばらくは主役級が龍馬を演じることはなく、それを転換したのが司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』。土佐弁を喋る庶民的合理主義者として龍馬は映像化され一躍人気者となる。1970年代以降は革命家のイメージやテレビドラマでのヒーロー、パロディー作品など多様に龍馬は演じられていく。龍馬イメージの変遷に歴史観と時代の価値観の反映を見る。

目次

はじめに
序 章 龍馬はどんな生涯を送った人物だったのか?
第一章 戦前・戦中期の龍馬像
第二章 戦後の昭和三〇年代までにおける龍馬像
第三章 『竜馬がゆく』と司馬史観
第四章 新左翼運動と革命家としての龍馬像
第五章 変わりゆく龍馬像Ⅰ――一九八〇年代以降の映画&TVドラマ
第六章 変わりゆく龍馬像Ⅱ―― パロディー&SF的作品
終 章 ポスト『竜馬がゆく』時代の龍馬像
あとがき
坂本龍馬登場映像作品一覧(TVドラマ)
坂本龍馬登場映像作品一覧(映画)

著作者プロフィール

谷川建司

( たにかわ・たけし )

谷川 建司(たにかわ・たけし):1962年生まれ。映画ジャーナリスト。一橋大学社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門は映画史。1997年に第一回京都映画文化賞受賞。主著に『アメリカ映画と占領政策』(京都大学学術出版会)、『戦後「忠臣蔵」映画の全貌』(集英社クリエイティブ)、『『イージー・ライダー』伝説』(筑摩書房)、『高麗屋三兄弟と映画』『近衛十四郎十番勝負』(以上、雄山閣)、『昭和史講義【戦後文化篇】下』(共著、ちくま新書)など。

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