ちくま文庫

ヨイヨワネ あおむけ&うつぶせBOX
ヨシタケシンスケ
著
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70年代日本は、鉄鋼・造船・自動車・金融の各部門で大企業が繁栄し、世界の首位を競う「日本の時代」となった。その企業の下に働く労働者の実態はいかなるものであったか。合理化による労働強化の増大、コンピューター導入による神経的緊張の増大、仲間との連帯から切りはなされた孤独労働の増大、「モノを創る」喜びからの遮断など…。1973年から74年にかけて7カ月にわたって労働現場を直接取材したこの記録は、今日の労働問題の原点をえぐった貴重なレポートである。
1 「石油・石油化学」檻の中の労働者
2 「海運・港湾・造船」世界第1位への航跡
3 「自動車」くたばれモダンタイムス
4 「鉄鋼」繁栄の詐術
5 「電機」華麗なイメージの内幕
6 「スーパーマーケット」繋がれた娘たち
7 「銀行・保険」疾走するホワイトカラー
8 「運輸・農漁民」裏街道の人びと
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