中野好夫
( なかの・よしお )1903-85年。英文学者、評論家、翻訳家。愛媛県松山市生まれ。東京帝国大学文学部卒。35年に東京帝国大学助教授、戦後に東京大学教授となるも、53年に辞任、雑誌「平和」の編集責任者となる。スタンフォード大学客員教授、中央大学文学部教授などを歴任。『シェイクスピアの面白さ』で毎日出版文化賞、『蘆花徳富健次郎』で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。
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フランス革命はどのように恐怖政治に転じ、その中でダントンは、そしてロベスピエールはいかなる運命をたどったか。ロスチャイルド家が巨万の富を手にするまでの戦術と「血の結束」とは。そして明治維新の激流の中で悲痛な死をとげた河井継之助の行動の謎…。世界史にきわだつ個性を劇的に描く。
ある悲喜劇役者―ラッサールの死
沙漠の叛乱―アラビアのロレンス
蒼龍窟―河井継之助と北越戦争
恐るべき児―悪魔ウィルクス
一粒の麦―奴隷解放の殉教者ジョン・ブラウン
血の決算報告書―ロスチャイルド王国の勃興
狂信と殉教―怒りの予言者サヴォナローラ
世界最悪の旅―南極のスコット
聖者と悪魔―大審問官トマース・デ・トルケマーダ
北方の悍婦―女帝エカテリーナ2世と寵臣たち
芽月16日・熱月9日―ダントンの死からロベスピエールの死まで
最初の世界市民―トマス・ペイン
ローマ殺人事件―チェンチ家の人々
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