王妃オリュンピアス ─アレクサンドロス大王の母

森谷 公俊

古代マケドニア王の妻であり、英雄アレクサンドロス大王の母であるオリュンピアス。彼女は本当に希代の悪女だったのか。謎に満ちたマケドニア王妃の波乱の生涯。

王妃オリュンピアス ─アレクサンドロス大王の母
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0222
  • 整理番号:145
  • 刊行日: 1998/02/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05745-5
  • JANコード:9784480057457
森谷 公俊
森谷 公俊

モリタニ キミトシ

1956年徳島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学院博士課程、東京都立大学助手を経て、帝京大学文学部史学科教授。専攻は古代ギリシア史・マケドニア史、研究テーマはアレクサンドロス大王など。著書に『王宮炎上── アレクサンドロス大王とペルセポリス』(2000年 吉川弘文館)、『アレクサンドロス大王──「世界征服者」の虚像と実像』(2000年 講談社)、『アレクサンドロスの征服と神話』(2007年 講談社)、『学生をやる気にさせる歴史の授業』 (2008年 青木書店)など。

この本の内容

古代マケドニア王国興隆の立役者フィリッポス二世の妻であり、東方遠征の英雄アレクサンドロス大王の母であるオリュンピアス。蛇を扱う狂信的な密儀の熱心な信者、夫の暗殺を背後で操った真犯人、さらに王族の女性たちを次々と手にかけて殺した残忍な王妃。また一方では息子に狂おしいまでの偏愛を注ぎ、大王の私生活にも影響力をふるった猛母。はたして彼女は、これら古代の伝承が伝える野心と権力欲にまみれた希代の悪女なのだろうか?古代マケドニアの興隆から動乱にいたる時代を背景に描く、一人の王妃の光輝と波乱に満ちた生涯。

この本の目次

第1章 密儀
第2章 同盟
第3章 王子
第4章 宮廷
第5章 亀裂
第6章 暗殺
第7章 情愛
第8章 抗争
第9章 故国
第10章 動乱
第11章 決戦
第12章 断絶

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