地方は変われるか
「地方」が主役の政治・行政の実現には、「市町村合併」が大きなチャンスを与えてくれる! 具体的なケースを題材にして、これからの地方のビジョンを示す。
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:477
- 刊行日:
2004/06/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-06177-0
- JANコード:9784480061775
- 在庫 ×
いま日本の政治や行政の体制が大きく変わろうとしている。その中で改革の中心となる動きが、「市町村合併」である。しかし、「合併」それ自体を目的としているのでは、真の課題はみえてこない。どういう「構造改革」をしたいのか、どういう「地域」をつくりたいのか、そのヴィジョンを持つことによって、はじめて「市町村合併」が地方再生のチャンスとなる。本書では、市町村合併の進め方から、議会のあり方、地域づくりの方向、自治体プロのあり方、さらには将来の地方制度など、幅広く具体的な提案をまじえて、これからの日本を考える。
第1章 転換期にきた地方自治
第2章 なぜ市町村合併か
第3章 市町村合併の設計
第4章 政策官庁としての自治体
第5章 地域経営の新しいスタイル
第6章 人材経営の新たな方向
第7章 議会は変われるか
第8章 地方財政の自立改革
第9章 地方制度の将来
2011.8.03 樋口淳一郎
地方あるいは地域再生の主題に関して、多くの人々が「かつてあったコミュニティ」に最終的な希望を託している。「コミュニティ」に希望を託す時点で、希望は達成されないと考える時期に来ている。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの比較を参照すれば、新しい利益配分社会・新しい利益追求社会を予想的に構想することが必要である。換言すれば、ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ至った私たちの社会を次の段階に勧める概念、ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ至る社会の次なる両者をミックスした社会に関する構想が必要である。懐かしい「コミュニティ」は衰退の一途をたどる。「地域再生」を主題とする書物の理論的な・実態的な無理が生じる点はその点にほかならない。わたしたちは、共同体の新しい次なる段階、定常型社会における利益配分の編成構成に注目しなければならない時期に来ている。そのとき、新しいコミュニティは、かつてのコミュニティとの実質を異ならせながら、人間の生きる場所として再生する。
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