「ただ一人」生きる思想 ─ヨーロッパ思想の源流から

八木 雄二

「個である」とはいったいどういうことなのか? 思想史の盲点たるキリスト教神学のテキストを読み解きつつ、その発想の思想史的意義と現代的価値を再発見する。

「ただ一人」生きる思想 ─ヨーロッパ思想の源流から
  • シリーズ:ちくま新書
  • 748円(税込)
  • Cコード:0212
  • 整理番号:503
  • 刊行日: 2004/11/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-06203-3
  • JANコード:9784480062031

この本の内容

「個で生きる」というと、すぐにヨーロッパ近代の個人主義が連想される。しかし、そもそも「個人主義」という考えは、どんな発想のもとに作り上げられてきたのだろうか。本書では、ヨーロッパ個人主義の源流を、古代ギリシアと、キリスト教、そして、中世スコラ哲学の内に再発見し、その思想の底にあるものを洗い出すことによって、そこから現代日本人が、この不安な社会の中で生きていくためのヒントを探り出す。「孤立」を恐れることなく、また、そこに逃げ込むこともなく、しかも、「ただ一人でも生きられる精神」の可能性を問う一冊。

この本の目次

序章 個人主義を考える意義
第1章 個の現実と個の思想(個であるとはどういうことか
思想とペルソナ
個の思想とはなにか)
第2章 「個であること」の資格(尊大なペルソナ
関係の中にあるペルソナ)
第3章 かけがえのない個人(個別性とペルソナ
思惟の孤独の中にあるペルソナ
「自律する個」の思想再論)

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