現代語訳 般若心経

玄侑 宗久

人はどうしたら苦しみから自由になれるのか。言葉や概念といった理知を超え、いのちの全体性を取り戻すための手引を、現代人の実感に寄り添って語る新訳決定版。

現代語訳 般若心経
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0215
  • 整理番号:615
  • 刊行日: 2006/09/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-06319-9
  • JANコード:9784480063199
玄侑 宗久
玄侑 宗久

ゲンユウ ソウキュウ

一九五六年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。八三年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。二〇〇一年「中陰の花」で芥川賞を、一四年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に、『禅的生活』(ちくま新書)、『荘子と遊ぶ』(ちくま文庫)、『やがて死ぬけしき』(サンガ新書)、『竹林精舎』(朝日新聞出版)などがある。

著者からのメッセージ

とうとう大それた本を書いてしまった。無数の解説書もあるなかで、なぜ敢えて「現代語訳」を書いたのか……。それは私自身が納得できる『般若心経』の訳に、出逢えなかったからだ。現代人として知的に納得することはとても大切だと思う。しかしこの経典の本当の力は、それだけではあまり発揮されない。現代人の「いのち」を潤す「響き」の力を、私は強調したい。読んで理解し、あとはどうかご自身の頭とからだでお確かめいただきたい。玄侑宗久

この本の内容

人はどうしたら苦しみから自由になれるのだろうか。私たちは、生まれ落ち成長するにしたがって、世界を言語によって認識し、概念を動員して理解する。それは、社会で生きる以上不可欠なものかもしれないが、いっぽうで迷いや苦しみの根源でもある。『般若心経』には、そうした合理的知性を超えた、もうひとつの「知」が凝縮されている。大いなる全体性のなかに溶け込んだ「いのち」のよろこびを取り戻すための現代語訳決定版。

この本の目次

1 「般若心経」(大本)の訳
2 「般若心経」(小本)の訳
3 「般若心経」(小本)の書き下し

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