東アジアの終戦記念日 ─敗北と勝利のあいだ
あの戦争はいつ終わったか?
台湾でも中国でも八月一五日=「終戦」ではない。韓国・北朝鮮にとってそれは、独立の記念日である。こうした多様な「終戦」から、八月一五日を問い直す。

- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0220
- 整理番号:669
- 刊行日:
2007/07/09
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-06373-1
- JANコード:9784480063731
- 在庫 ×
八月一五日に「終戦」を記念する国は少ない。日本以外では韓国・北朝鮮がこの日を独立の記念日にしているにすぎない。中国では九月三日が勝利の日、台湾では一〇月二五日が光復節である。日本国内に目を向けても、八月一五日=「終戦」とは言い難い。沖縄ではアメリカ軍との戦闘が九月七日まで続き、北海道は八月一五日からソ連軍の千島侵攻に脅かされていた―。その意味づけも日付も多様な東アジア各国の「終戦」を記念日から問い直し、歴史認識をめぐる対話への糸口を探る意欲作。
1 日本の「八月一五日」神話(「八月一五日」の神話化を超えて
戦争と日本宗教の軋轢の彼方へ
「八・一五」でも終わらなかった北海道の戦争
沖縄における「終戦」のゆらぎ)
2 南北朝鮮の光復と解放(朝鮮における「解放」ニュースの伝播と記憶
ソ連占領期北朝鮮における解放イベント)
3 台湾・中国の抗日戦争記念日(台湾の光復と中華民国
中国の抗戦勝利記念日のポリティクス
戦後中国の「戦勝」報道)
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