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ちくま新書

ルポ最底辺 

——不安定就労と野宿

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06377-9

Cコード

0236

整理番号

673

2007/08/06

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

野宿者(=ホームレス)問題が深刻化している。失業した中高年、二十代の若者、夫の暴力に脅かされる母子。いま、帰る場所を失った多くの人びとが路上生活に追い込まれている。他方では、多くの若者がフリーターや派遣社員として働いている。その数およそ400万人。遠くない将来、彼らも「若者」ではなくなる。そのとき、社会はどうなるのか…。大阪・釜ヶ崎で野宿者支援活動に20年間携わってきた著者が、野宿者とフリーターの問題を同じ位相でとらえ、日本社会の最底辺で人びとが直面している現実を報告する。「究極の貧困」を問うルポルタージュ。

目次

はじめに 北海道・九州・東京、その野宿の現場
第1章 不安定就労の極限―80~90年代の釜ヶ崎と野宿者
第2章 野宿者はどのように生活しているのか
第3章 野宿者襲撃と「ホームレスビジネス」
第4章 野宿者の社会的排除と行政の対応
第5章 女性と若者が野宿者になる日―変容する野宿者問題
第6章 野宿者問題の未来へ

著作者プロフィール

生田武志

( いくた・たけし )

一九六四年生まれ。同志社大学在学中から釜ヶ崎に通い、現在までさまざまな日雇い労働運動・野宿者支援活動に携わる。「つぎ合わせの器は、ナイフで切られた果物となりえるか?」で群像新人文学賞・評論部門優秀賞(二〇〇〇年六月)を受賞。現在、野宿者ネットワーク、釜ヶ崎・反失業連絡会などに参加。主な著書に、『釜ヶ崎から』(ちくま文庫)、『貧困を考えよう』(岩波ジュニア新書)『〈野宿者襲撃〉論』(人文書院)がある。

この本への感想

本を買うお金がなく、大型書店ですべて読ませて頂きました。内容は大変興味深く、現在、ワーキング・プアの私にとって他人事ではありません。もうすぐ野宿するしかないだろう私にとって明日は我が身のことなので、ちょっと立ち読みするつもりが一気に読んでしまいました。
憲法で最低限の生活が保障されているにもかかわらず依然として野宿者が多数おられることは、この日本社会が「他人のことを見て見ぬ振りする」社会であることを象徴する典型的な事例であると思います。
そんな中、関西の有名一流大学を卒業された著作者が実際にその最底辺の生活を体験し、最底辺の生活をする人々の気持ちを理解したうえで支援されていることにはとても感動しました。
最近は仕事にもあぶれて途方に暮れる毎日の私はたびたび釜が崎地区を散策し、もうそこまで来ている「野宿デビューの日」に備えております。

独身貴族

さん
update: 2007/08/24

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