あなたの苦手な彼女について

橋本 治

「自分」がない男と
「自分」しかない女

たいていの人に「苦手な彼女」がいるというが、一体それはどういうことなのか? ウーマンリブ運動や男女雇用機会均等法、さらには女帝の時代にまで溯って考察する。

あなたの苦手な彼女について
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:755
  • 刊行日: 2008/12/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-06459-2
  • JANコード:9784480064592
橋本 治
橋本 治

ハシモト オサム

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

この本の内容

たいていの人に「苦手な彼女」がいるという。いったいそれはどういうことなのだろうか?七〇年代の高度成長期にウーマンリブ運動が起き、時を同じくして消費者運動が登場した。八五年には男女雇用機会均等法が成立し、その年、内需拡大のために個人消費が推進された。その後の好景気とバブルの崩壊、平成不況…。この四十年の間に、日本の男女関係がたどってきた変遷を、ときに女帝の時代にまで溯って深く考察する。

この本の目次

第1章 そうして「女」は厄介になった(「女性差別」というもののややこしさについて
「女の問題」はたやすく四分五裂する
どうして女は変われたのか)
第2章 性的ではない「女性論」(女と「消費者」
主婦の没落
女と労働運動)
第3章 「自分がない男」と「自分しかない女」(「自立した女」に関するかなりへんてこりんな考察
「自分がある」というのは、たいしたことなのか?
「男社会」の発見)
終章 豊かな社会が傾いて―(「結婚」が成立しにくい現状について
「家」という単位について
もうそんな考え方はやめた方がいい)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可