サブリミナル・インパクト  ─情動と潜在認知の現代

下條 信輔

それは、本当に
あなたの意思ですか?

巷にあふれる過剰な刺激は、私たちの情動を揺さぶり潜在脳に働きかけて、選択や意思決定にまで影を落とす。心の潜在性という沃野から浮かび上がる新たな人間観とは。

サブリミナル・インパクト  ─情動と潜在認知の現代
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,034円(税込)
  • Cコード:0211
  • 整理番号:757
  • 刊行日: 2008/12/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-06460-8
  • JANコード:9784480064608
下條 信輔
下條 信輔

シモジョウ シンスケ

1955年生まれ。東京大学文学部心理学科卒、同大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学助教授などを経て、現在カリフォルニア工科大学教授。専門は知覚心理学、認知脳科学、認知発達学。著書に『まなざしの誕生』(新曜社)、『<意識>とは何だろうか』(講談社現代新書)、『サブリミナル・マインド』(中公新書)、『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)など、訳書にリベット『マインド・タイム』(岩波書店)などがある。

著者からのメッセージ

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この本の内容

現代社会は過剰な刺激に満ちている。直接快楽を刺激する音楽と映像。絶え間なくメッセージを投げかけるメディアやコマーシャル。それらは私たちの潜在脳に働きかけて、選択や意思決定にまで影を落とす。が、私たちはそれを自覚しない。意識下にある情動・認知系への介入は、意識レベルでは認識されないからだ。本書は、「情動」と「潜在認知」に関わる認知神経科学の知見をもとに、現代の諸相をつぶさに検証、創造性をもたらす暗黙知の沃野に分け入って、新たな人間観を問う意欲作。

この本の目次

序章 心が先か身体が先か―情動と潜在認知
第1章 「快」はどこから来るのか
第2章 刺激の過剰
第3章 消費者は自由か
第4章 情動の政治
第5章 創造性と「暗黙知の海」

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