人の気持ちがわかる脳 ─利己性・利他性の脳科学

村井 俊哉

駆け引きか助け合いか

人はなぜ他人の気持ちを知りたがるのか。その目的は相手と駆け引きをすることなのか、助け合うことなのか。最新脳科学の知見をもとに人間関係の生物学的意味を問う。

人の気持ちがわかる脳 ─利己性・利他性の脳科学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0247
  • 整理番号:794
  • 刊行日: 2009/07/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-06499-8
  • JANコード:9784480064998
村井 俊哉
村井 俊哉

ムライ トシヤ

1966年大阪府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。専門は臨床精神医学一般、行動神経学、高次脳機能障害の臨床。マックスプランク認知神経科学研究所、京都大学医学部附属病院助手などを経て、現在、京都大学大学院医学研究科准教授。京大病院ほかで精神科臨床を行う。また様々なこころの病が、脳の働きのどのような障害から起こるのか、画像研究などをもとに探究している。著書に『社会化した脳』(エクスナレッジ)、訳書に『脳:回路網のなかの精神』(新曜社)、『臨床神経心理学』(文光堂)がある。

この本の内容

人は、他人の気持ちを知りたいと思っている。それはヒトが社会的な動物で、私たちの日常が人と人との相互関係から成り立っているからだ。では人の心がわかりたいという人間の究極的本性は、駆け引きをして相手を出し抜くことなのか、社会全体のために助け合うことなのか。精神科医である著者の臨床例を参照しながら、最新の脳科学や社会神経科学の知見をもとに、人が人とうまくつきあうことの生物学的意味を問う。

この本の目次

第1章 人の気持ちがわかるのは難しい?
第2章 駆け引きする脳
第3章 「駆け引き脳」を超えて
第4章 不公平は許せない
第5章 無償の利他性
第6章 利他性・利己性のバランス
第7章 道徳と脳

読者の感想

2015.3.18 高崎 蓮

村井先生の著書は幾つか拝読させて頂いていますが、どれも非常に興味がそそられる内容になっていると感じます。
様々な具体例が挙げられており、とてもわかりやすく、高校生の私でも難無く読むことができました。


また言葉の選択が適当で、文章に趣があり、読んでいて愉快でした。
次の作品にも期待しています。

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