伊勢神宮の謎を解く ─アマテラスと天皇の「発明」

武澤 秀一

なぜ二つの御神体が
まつられたのか?

伊勢神宮をめぐる最大の謎は、誕生にいたる壮大なプロセスにある。そこにはなぜ、二つの御神体が共存するのか? 神社の起源にまで立ち返りあざやかに解き明かす。

伊勢神宮の謎を解く ─アマテラスと天皇の「発明」
  • シリーズ:ちくま新書
  • 990円(税込)
  • Cコード:0214
  • 整理番号:895
  • 刊行日: 2011/03/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-06599-5
  • JANコード:9784480065995
武澤 秀一
武澤 秀一

タケザワ シュウイチ

1947年生まれ。建築家/博士(工学・東京大学)。1971年、東京大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科修士課程(建築学専攻)を中退し、同大学助手。その後、設計事務所を主宰するとともに、東京大学、法政大学などで設計教育指導にあたった。神社仏閣などの建築空間をとおして日本人の心のありようを探究することがライフワーク。著書に『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書)、『神社霊場ルーツをめぐる』(光文社新書)、『マンダラの謎を解く』(講談社現代新書)、『空海塔のコスモロジー』(春秋社)など。

この本の内容

日本全国の神社の筆頭に君臨する伊勢神宮。しかし、その成立の背景には、さまざまの「謎」がつきまとう。伊勢神宮の誕生は、はたしていつだったのか。大和の王権がなぜ伊勢に最高神をまつるのか。当初そこにまつられた国家神とは何か。皇祖アマテラスはなぜ「発明」される必要があったのか。そして、心の御柱と神鏡という二つの御神体が共存するわけとは…本書では、こうした難問を、列島における神話と神社誕生の根源にまでさかのぼり、あざやかに解き明かす。

この本の目次

はじめに―神と神話と神社と
序章 神々が名をもつ前は
1の章 自然の神から王権の神へ
2の章 神社の二つの起源
3の章 『日本書紀』が語る伊勢神宮の誕生
4の章 伊勢神宮の誕生の謎を解く
終章 国家神から皇祖神へ
むすび―正殿床下は聖婚の場だった

読者の感想

2012.7.29 KOICHI

伊勢神宮がいつ成立したのか?
考古学に多少でも興味を持つ者なら、頭にもたげる疑問だと思います。古事記や日本書紀が皇室の正当性を語る書物である以上、書き残された事柄をそのまま受け取る事は出来ないですが、そこには日本人のDNAに刻まれた価値観もあるなと思っていました。この手の問題を語るには、比較的易しい文章で書かれた本だと感じました。

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