階級都市 ─格差が街を侵食する

橋本 健二

格差は
日本の宿命!

街には格差があふれている。古くは「山の手」「下町」と身分によって分断されていたが、現在もその構図は変わっていない。宿命づけられた階級都市のリアルに迫る。

階級都市 ─格差が街を侵食する
  • シリーズ:ちくま新書
  • 924円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:937
  • 刊行日: 2011/12/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-06636-7
  • JANコード:9784480066367
橋本 健二
橋本 健二

ハシモト ケンジ

1959年生まれ。東京大学教育学部卒。東京大学大学院博士課程修了。静岡大学教員などを経て、現在、武蔵大学社会学部教授。専門は社会学(階級論)。研究業のかたわら、フィールドワークを兼ねて居酒屋を巡る。主な著書に『「格差」の戦後史』(河出ブックス)、『居酒屋ほろ酔い考現学』(毎日新聞社)、『階級社会』(講談社選書メチエ)、『現代日本の階級構造』(東信堂)などがある。

この本の内容

「格差」が問題視されるようになって、はや数年。ついに格差は、風景にまで現出してきた。小さな木造家屋が建ち並ぶ下町に、富裕層向けマンションが建設され、昔ながらの街の景観は破壊される。同時に、地域間の格差は拡大し、富めるものは富める地へ、貧しいものは貧しい地へと、振り分けられる。そして、「山の手」「下町」といった歴史的な境界線は、都市をより深く分断する。まさに「階級都市」の出現である。本書では、理論、歴史、統計、フィールドワークなど様々な視点から「階級都市」の現実に迫る。

この本の目次

第1章 風景としての格差社会
第2章 なぜ「階級都市」なのか―都市構造と資本主義
第3章 異国の風景―「下町」と「山の手」の言説史
第4章 進行する都市の分極化―統計でみる階級都市
第5章 階級都市を歩く
第6章 階級都市から交雑都市へ

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