日本の転機 ─米中の狭間でどう生き残るか

ロナルド・ドーア

孫崎享氏推薦!

三〇〜四〇年後、米中冷戦の進展によって、世界は大きく変わる。太平洋体制と並行して進展する中東の動きを分析し、徹底したリアリズムで日本の経路を描く。

日本の転機 ─米中の狭間でどう生き残るか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 880円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:984
  • 刊行日: 2012/11/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-06689-3
  • JANコード:9784480066893
ロナルド・ドーア
ロナルド・ドーア

ドーア,ロナルド

1925年生まれ。イギリスの社会学者。専攻は日本の経済および社会構造、資本主義の比較研究。ロンドン大学名誉教授、同志社大学名誉文化博士、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス特別研究員、英国学士院、アメリカ芸術科学アカデミー会員、日本学士院客員。社会学のみならず、経済学、人類学、歴史学、比較産業研究の各分野に貢献した。主な著書に『イギリスの工場・日本の工場』(筑摩書房)、『働くということ』『金融が乗っ取る世界経済』(いずれも中公新書)、『誰のための会社にするか』(岩波新書)、『日本型資本主義と市場主義の衝突』(東洋経済新報社)

この本の内容

30〜40年後、米中冷戦の進展によって、世界は大きく変わる。視野を広げて考えるならば、両大国の狭間にある日本にとって、やがて訪れる勢力均衡の大変化は死活の問題である。本書では、太平洋体制と並行して進展する中東の動き―とくにイラン、イスラエル、米国の三角関係―を分析し、巨視的に世界情勢を読み解く。その補助線として「核」を俎上にのせ、人類は核兵器のコントロールがいかに可能なのかを問う。祖父として孫の時代を心配する学者が、徹底したリアリズムをふるって日本の経路を描く。

この本の目次

第1部 米中関係の展開と日本(失われた二〇年前の楽観主義
米中冷戦の明白化
「積極外交」による米国の同盟固め
米中冷戦の決着―ひとつのシナリオ
歴史が示唆するもうひとつのシナリオ―明治以来の日本の勃興
安心材料?自己欺瞞?)
第2部 まぼろしの核兵器(核不拡散という至上命令
イランの核
米国・イスラエル・イランの三角関係
朝に紅顔、夜に白骨―NPTの履歴書)
第3部 では、どうしよう?(MADの普遍化
ある晴れた日
想像と現実)

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