自治体再建 ─原発避難と「移動する村」
「帰還」でも「移住」でもない第三の道とは?
帰還も移住もできない原発避難民を救うには、江戸時代の「移動する村」の知恵を活かすしかない。バーチャルな自治体の制度化を提唱する、新時代の地方自治再生論。
- シリーズ:ちくま新書
- 968円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:1059
- 刊行日:
2014/02/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06769-2
- JANコード:9784480067692
- 在庫 ×
江戸時代、干ばつなど自然災害を被った村は集団で移住することがあった。原発災害による自治体丸ごと避難は、現代に「移動する村」=「バーチャル自治体」を出現させている。ここにこそ自治体の原像がある。原発災害に直面した自治体の動きを徹底検証し、多重市民権の保障という新たな自治体像を提起。さらに「帰りたいけど帰らない」避難民の揺れ動く心情に寄り添いながら、緊急課題となっている住まいの再建方策と、「超長期避難」の制度化を提唱する、ポスト3・11の地方自治論。
プロローグ 自治体とは何か、住民とは何か
第1章 「移動する村」の出現
第2章 原発避難自治体はどのように行動したか
第3章 「空間なき市町村」の歩み
第4章 「仮の町」に込められた意味
第5章 「帰還」でも「移住」でもない第三の道
第6章 多重市民権を保障する自治体へ
エピローグ 国家は僕らを守らない
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