つくられる病 ─過剰医療社会と「正常病」

井上 芳保

高血圧、メタボ、禁煙、がん…
その治療、
本当に必要?

高血圧、メタボ、うつ――些細な不調が病気と診断されてしまうのはなぜか。社会に蔓延する「正常病」にその原因を見出し、過剰な管理を生み出す力の正体を探る。

つくられる病 ─過剰医療社会と「正常病」
  • シリーズ:ちくま新書
  • 定価:本体860円+税
  • Cコード:0247
  • 整理番号:1089
  • 刊行日: 2014/09/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-06796-8
  • JANコード:9784480067968
井上 芳保
井上 芳保

イノウエ ヨシヤス

1956年北海道小樽市生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。社会学者。札幌学院大学教授、北海道教育大学・筑波大学兼任講師などを経て、現在は家事手伝い兼任の読書人。日本社会臨床学会運営委員。大学の専門ゼミは一貫して「人間の高尚ではない諸問題」をテーマに開講。日本社会学会では1998年に学会開催時の託児室設置を初めて要望して実現させる。著書に『現代におけるルサンチマン処理産業の社会的機能』(科学研究費報告書)、編著に『「心のケア」を再考する』(現代書館)、『セックスという迷路』『健康不安と過剰医療の時代』(以上、長崎出版)がある。

この本の内容

些細なからだの不調が「病気」と診断され、やがて本当に病気になってしまう―このような理不尽な事態は、なぜ起きるのか。それは、人々が「正常であらねばならない」と強迫的に思い込む「正常病」にかかっているからだ。過剰な医療が甚大な被害をもたらした子宮頚がんワクチン、恣意的な診断や投薬が症状を悪化させる精神科医療など、さまざまな分野で、いかに病がつくり出されているかを検証。そしてその背景にある近代の管理思想、現代の社会システムの病理を問い直す。

この本の目次

プロローグ 「うつ病」ではなく「正常病」かもしれない
第1章 強迫的に進む医療化とつながりの崩壊―犠牲になる子どもたち
第2章 広がる健康不安、狭まる「正常」の幅―戦時の「健康優良児」からメタボ健診まで
第3章 医療化する社会はどこに向かっているのか―病に居座る人々が病によってつながる
第4章 なぜ、「正常病」の広がる社会になったのか―匿名のまなざしへの不安と出世主義者の問題を問う
第5章 制度としての「精神の病」を再考する―「正常病」患者は病因と向き合わねばならない
エピローグ 「正常病」からの脱出のために

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳


 男性   女性 

 公開可   公開不可