軍国日本と『孫子』
誤読・曲解から精神主義へそして破滅の道へ――
日本の軍国化が進む中、精神的実践的支柱として利用された『孫子』。なぜ日本は下策とされる長期消耗戦を辿り、敗戦に至ったか? 中国古典に秘められた近代史!

- シリーズ:ちくま新書
- 902円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:1127
- 刊行日:
2015/06/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-06834-7
- JANコード:9784480068347
- 在庫 ×
今日も日本人に愛読される『孫子』。しかし、この中国古典と近代日本には秘められた関係がある。日本の軍国化が進むにつれ、『孫子』は精神的・実践的支柱となっていったのだ。各種軍令には『孫子』と共通する点があるとされ、実戦的『孫子』解説までが登場する。しかし実際の日本は、『孫子』が最も下策だとする長期消耗戦に突入していく時代、『孫子』はどのように読まれたのか。昭和天皇は敗因をどう分析したか。日本はなぜ戦争を始め、また敗れたのか。『孫子』の兵法を手がかりに考える。
第1章 日本人は『孫子』を正しく理解していたのか
第2章 精神的支柱としての『孫子』―明治時代の兵学
第3章 日露戦争の余韻―大正時代の『孫子』
第4章 栄光ある孤立へ―昭和の『孫子』
第5章 『孫子』との訣別
終章 戦争の書から商戦の書へ
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