告発の正義
「告発の正義」VS「検察の正義」
公訴権を独占してきた「検察の正義」と不正や不祥事を捜査機関に申告する「告発の正義」との対立、激変する両者の関係を腑分け。問題点から可能性まで考察する。
- シリーズ:ちくま新書
- 858円(税込)
- Cコード:0232
- 整理番号:1142
- 刊行日:
2015/09/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:224
- ISBN:978-4-480-06847-7
- JANコード:9784480068477
- 在庫 ×
告発によって企業不祥事や談合が発覚、または政治汚職や脱税などが明らかにされ、捜査がはじまることが増えてきた。告発をしやすくするための法的・制度的な環境も整備されつつある。けれど起訴するかしないかの判断は、従来、検察が独占するものだった。そのため「検察の正義」と「告発の正義」は、たびたび衝突・対立を繰り返してきたし、現在でも相克は続いている。本書は、告発とは何であるかをさまざまな事件や法的観点から腑分け。その問題点から可能性まで、考えるべき論点を提示する。
第1章 「社会的事象としての告発」をめぐる構図(「告発」をめぐる状況変化と「ホイッスルブローワー」
雪印食品牛肉偽装事件におけるホイッスルブローワー ほか)
第2章 「法律上の告発」の諸相(刑事訴訟法における告発に関する規定
「告発の正義」と「検察の正義」 ほか)
第3章 「告発の正義」と「検察の正義」―対立の系譜(石油カルテル事件と検事総長の批判
「検察の正義」が公取委「告発の正義」に完全敗北 ほか)
第4章 激変する「告発の正義」と「検察の正義」の関係(小沢公判で表面化した検審起訴議決への誘導
「検察の正義」さえ覆そうとする画策 ほか)
第5章 美濃加茂市長事件における「告発の正義」(岐阜県美濃加茂市長の「事件」
現金授受を全面否認する市長に有力な裏付け ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可