時間の言語学 ─メタファーから読みとく
私たちが「時間」をどのように認識するかを、〈時は金なり〉〈時は流れる〉等のメタファー(隠喩)を分析して明らかにする。かつてない、ことばからみた時間論。
時間は抽象なので、私たちが時間を認識するとき、なにかに「見立て」るしかない。この「見立て」つまりメタファーを分析することで、“時間”を具体的に意識化することができる。近代において最も強固な「見立て」は“時は金なり”のメタファー。コーパスや、具体的なテキスト(「吾輩は猫である」「モモ」等)を探り、私たちが縛られているさまざまな時間のメタファーを明らかにした上で、新しい時間概念(「時間は命」)を模索したい。
第1章 時間をことばで表すと―『広辞苑』vs.『新明解』(『広辞苑』の定義の変遷
『新明解』の挑戦)
第2章 「時間」と「とき」(ときの意味―ゆったりと流れるもの
時間の意味―計量されるもの
「時は金なり」は「時間は金なり」?)
第3章 時間経過の認識論(哲学者たちは時間をどう思索したか?
時間はどう流れるか)
第4章 時間のメタファー(時は金なり
時間に追われる
時間のネットワーク―時間のことばの全体像)
第5章 新たな時間概念を求めて(“時間は命”
時間の円環を取り戻す)
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