建築から見た日本古代史
飛鳥寺、四天王寺、伊勢神宮などの古代建築群を手がかりに「日本誕生」に至る古代史を一望する。仏教、皇祖神、万世一系は如何に三次元的に表現されたのか?
建築とは、権力者たちが駆使した政治的言語である―。日本誕生の舞台となる古代において建築は、権力者が自らの権威を明らかにし、体現する文明の壮大さ、美意識の優越を高らかに宣言する最大最強のメディアであった。飛鳥寺、法隆寺、四天王寺から本薬師寺、伊勢神宮式年遷宮にいたるまで、建築様式や構造、配置パターンのなかに、母系と父系、天皇と律令、ナショナリズムと文明開化、それぞれの葛藤と融合を見いだし、まったく新しい日本古代史を組み上げ提示する。
1 開化(仏教公伝はどのような場でおこなわれたのか
仏教公伝とその後
飛鳥寺の出現
馬子の国家デザイン)
2 胎動(画期としての舒明王権
テロにはじまる大化改新
法隆寺は二度生まれた
「天皇」の用語法について
天智と天武のあいだ)
3 誕生(革命敢行
飛鳥凱旋
藤原京建設
後継の闇からアマテラスの成立へ
持統天皇の伊勢神宮
「生前退位」による「万世一系」)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可