格差社会を生き抜く読書 シリーズ ケアを考える
波瀾万丈な人生を歩んできた佐藤氏と、貧困の現実を熟知する臨床心理士の池上氏が、格差社会のリアルを語る。危機の時代を生き抜くために役に立つ読書案内。
「一億総中流」の夢から醒めた日本。ちょっとした不運で、誰もが転がるように零落する。ひとたび貧困へと転落すれば、ふたたび這いあがるのは容易ではない。波瀾万丈な人生経験をもつ佐藤優さんと、貧困のリアリズムに心理的なまなざしを向ける臨床心理士の池上和子さんが、格差社会の実相を知るための30冊を紹介しながら現代の貧困を徹底的に議論する。貧困と虐待はなぜ連鎖するのか、貧困に陥らないためにはどんな教育が必要なのか、来るべき社会はどうあるべきなのか―。格差社会を生き抜くための針路をくっきりと描く。
第1章 不平等は何をもたらしたか(現代によみがえる『貧乏物語』
河上肇がみた階級社会 ほか)
第2章 教育格差を読む(人生の出発点での不平等を断ち切るために
非認知的スキルの重要性 ほか)
第3章 子どもの貧困(社会的養育ビジョンの衝撃
可視化されない理由は「数が少なすぎるから」 ほか)
第4章 来たるべき社会保障(福祉と税負担の関係
福祉レジームの3類型 ほか)
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