平成史講義
平成とは、戦後日本的なものが崩れ落ち、革新の試みが挫折した30年間だった。政治、経済、雇用、メディア。第一線の研究者がその隘路と活路を描く決定版通史。
平成の三〇年間は、グローバリゼーションの進展の中で、戦後に形成された日本的システムが崩壊していく時代だった。政治、経済、雇用、教育、メディア、防衛―。昭和の時代にはうまく回っていたものがすべて機能不全に陥り、そこから立ち直ろうとする挑戦の失敗と挫折の繰り返しが、平成史を特徴づけている。「平成」という時代を過去に葬り去ることなく、失敗の歴史を総括し、未来への指針を示すために。各分野の第一人者が一〇のテーマで見通す、最もリアルな平成史。
第1講 昭和の終焉
第2講 「改革」の帰結
第3講 官僚制・自治制の閉塞
第4講 会社の行方
第5講 若者の困難・教育の陥穽
第6講 メディアの窮状
第7講 平成リベラルの消長と功罪
第8講 中間層の空洞化
第9講 冷戦の崩壊
第10講 アメリカの後退・日本の漂流
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