ひきこもりの真実 ─就労より自立より大切なこと
「家族と同居する中年男性」ばかりじゃない! 8050問題の陰に隠れた、女性や性的少数者、貧困の問題に迫る。そして、家族や支援者に伝えたい本音とは――。
二〇一六年春、東京で「ひきこもり女子会」が開かれた。訪れたのは、「介護離職を機に家から出られなくなってしまった」「男性のいる場に行くのが怖い」という、ひきこもりの女性たちだ。「主婦」や「家事手伝い」に分類されてきた、「見えないひきこもり」が可視化された瞬間だった。ひきこもりには女性も性的少数者もいるし、困窮する人も、本当は働きたい人もいる。そして、それぞれの生きづらさを抱えている。ひきこもり当事者の著者が、「ひきこもり1686人調査」と自身の体験をもとに、ひきこもりの真実を伝える。
第1章 ひきこもり1686人調査(「ひきこもり・生きづらさについての実態調査2019」
ひきこもりは外出しない? ほか)
第2章 ひきこもり女子会(女性のひきこもり
ある日のひきこもり女子会 ほか)
第3章 画一的な支援の課題(調査から浮き彫りになった支援の課題
これまでのひきこもり支援 ほか)
第4章 私はなぜ/どのようにひきこもったのか(「不登校」のない時代に
人とつながる ほか)
第5章 家族にどうしてほしいのか(家族とのかかわり
親にしてほしいこと ほか)
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