明治史講義【グローバル研究篇】

瀧井 一博 編著

日本の近代化はいかに成し遂げられ、それは世界史にどう位置づけられているのか。国際的研究成果を結集し、日本人が知らない明治維新のインパクトを多面的に描く

明治史講義【グローバル研究篇】
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:1657
  • 刊行日: 2022/06/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-07456-0
  • JANコード:9784480074560
瀧井 一博
瀧井 一博

タキイ カズヒロ

瀧井 一博(たきい・かずひろ):1967年生まれ。専門は法制史(国制史、比較法史)。国際日本文化研究センター教授。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。著書『伊藤博文』(中公新書)、『明治国家をつくった人びと』(講談社現代新書)、『「明治」という遺産』(ミネルヴァ書房)、『大久保利通』(新潮選書)、『明治史講義【グローバル研究篇】』(編著、ちくま新書)など。

この本の内容

かつて西洋文明の圏外にあった日本は、西洋に由来する価値観や制度を受容し、定着させ、近代化を成し遂げた。明治維新が稀有な人類の歴史的経験であることに疑いの余地はない。それはいかなる思想と条件の下、可能となったのか。明治維新は世界史においていかに語られ、そこにどんな意味が見出されているのか。世界各地域の第一線で活躍する日本研究者の知を結集し、定説とされる歴史観に囚われず、国際的に大きなインパクトを与えた明治維新の世界史的意義を多面的に検証する。

この本の目次

オスマン官僚と明治官僚―ムスタファ・ビン・ムスタファと渡邉洪基が見たもの
台湾で再現した「明治」―児玉後藤時代の鉄道技術者集団形成
一九世紀の革命としての明治維新―ナポレオンのイメージとナショナリズムの矛盾
明治日本と世界経済との関連―情報通信の組織化
明治天皇の皇位継承儀礼とその遺産
中国の明治維新研究概観―中華人民共和国成立後七〇年の展開
明治に学ぶ―過去・現在・将来のグローバル化
地域社会の固有性と普遍性―明治維新前後の越前大野を例に
近代エジプトにおける明治日本―『東方の太陽』を中心に
明治維新に関するベトナムの近年の研究関心
中国近代化のモデルとしての明治維新像―孫文と〓介石の日本認識の比較
トルコから見た明治維新
フランスから見た明治維新―第一回国際東洋学者会議
タイ地方行政能力向上プロジェクト―「明治日本」の視点から考える
帝国の襲来―幕末日本のエリート官僚はいかにして生まれたか
紀州の夜明け前―紀州藩武家出身女性の明治時代への適応

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